中山記念、回顧

ロゴタイプが気持ちよく先行して、それを射程圏に入れながら好位でヌーヴォレコルトが追走し、その直後をイスラボニータも追走していた。馬場は良で始まったが、降り続く雨のためにやや重に変更された。思ったより雨量が多く、１１Ｒでは重に近くなっていたと思う。

イスラボニータは３コーナー過ぎから仕掛けて、最後の直線を向いた時は先頭を射程圏に入れていた。４コーナーでそれほどふくらんだわけでもなく、前が詰まったわけでもないのに、鋭い伸びを見せることなく５着に沈んでしまった。＋１０kgではあったが、それほど緩い仕上げではなかったことから、馬場状態が大きな敗因としか考えられない。

ロゴタイプは何の不利もなくスムーズに競馬ができ、自分の力を十分発揮した。最後に差されたのは、ヌーヴォレコルトの実力が上だったということだ。ヌーヴォレコルトに騎乗した岩田騎手は４コーナーとゴール前でせまい間隔なのに前の馬を追い越したとして、それぞれ１０万円と５万円の過怠金を科せられた。騎乗停止まではいかなかったので、悪質なものではないと判断されたのだろう。

３着には鋭い末脚を使ったステファノスが入り、イスラボニータの凡走以外は割と順当に納まった。ステファノスは追い込み不利の中山コースで、それも緩い馬場での３着は価値が高く、今後の活躍が予想される。