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2015/03/02 15:40
先週の出来事
新人騎手のデビュー、ルメール騎手の騎乗停止(不適切な携帯電話の使用)、後藤騎手の自殺と、先週は色々なことがあった。
デムーロ、ルメールはすでに実績のあるベテラン騎手だが、他の4名は競馬学校を卒業したばかりの見習い騎手だ。今後しっかり勉強して、心技体を磨いて立派な騎手になれるよう努力して欲しい。そのためには少しでも多くのレースに出場することなのだが、いろいろな事情があってなかなか騎乗機会が無いのが現状だ。しかし、その少ない機会でしっかり結果を残すしかない。厳しい道が待っていると思う。
ルメール騎手の携帯電話の不正使用は、本人の不注意で、故意による不正行為や、反社会的組織とのつながりは無いようなので、一安心した。しかし、騎乗予定をキャンセルしなければならず、多くの競馬関係者に迷惑をかけたことは十分反省して欲しい。また、活躍を楽しみにしていた多くのファンを失望させたことも反省して欲しい。念願だった免許が取れて少し心に緩みがあったのではないか。もう一度気を引き締めて仕事に臨んでほしい。
最後に、後藤騎手の自殺は、大きなショックだった。人間の心には意識できる部分と意識できない部分(無意識)がある。意識では、怪我を乗り越えて、復帰して、好騎乗をして、競馬関係者やファンを喜ばせたい、競馬界の発展に貢献したいという心を持っていても、無意識では落馬事故の記憶から来る恐怖や不安、怪我の痛みや苦しみやリハビリの辛さから来るネガティブな内容を抱えていたのかもしれない。
今週も多くの騎乗依頼が来て、うれしい、期待に応えたい、良い騎乗をするぞというというポジティブな心と同時に、無意識では、もういい加減にしてくれ、怖いんだよ、また落馬したらどうするんだ、というネガティブな心が、存在していたのかもしれない。昼間明るいところで多くの人の中に居るときは、自分の心をコントロールできても、夜暗い場所で1人になると、不意に無意識の心の闇が現れて、衝動的に悲劇的な行為をしてしまった。そう思うしか説明がつかない。
そんなこんなで、今週は予想の公表は控えさせていただきました。1人の騎手が自殺したからと言って競馬は何事もなかったように実施され、多くのファンはいつもと変わらず馬券を買って一喜一憂する。これは仕方ないことで、悪いことではないと思います。ただ、形だけでも、一瞬ですが、お休みしました。


