この世で一番怖いのは舐められた人の怒りだ

この世で一番怖いのは舐められた人の怒りだってバロウズが書いてたけど、この言葉の深いというか嫌なところは、人が何に対して舐められたと感じるかは人それぞれで他人にはよくわからないってことだよね。
頼んだ仕事全然やってくれない若いやつは俺のこと舐めてんのかなって思うけど、あいつからしたらどっかでおれに舐められたと感じてこんなことになってるのかもしれないし。今はいいけどそのうち爆発するかもしれないし。それはこっちも一緒だからどっかでガス抜きせなあかんなぁと思ってこうしてこんなところで呟いてるわけだけど。
別におれがそいつに給料払ってるわけじゃないから言うこと聞く義理もねーわってのが正解なんかもしれんなぁ。全部ひとりでやるかぁ。その方がはえーし。ひとりでやるとぐちぐち不満漏らすから簡単な仕事回してんだけどなぁ。こう文にしてみるとおれはおれでやっぱり若いやつを舐めてんな。よくねーな。戦争になっちまう。
女の機嫌が悪いときは甘いもん食わせとけって太宰治はいってたけど、男はどうしたらいいんだろう。最近の若いやつは甘いもんも食わねーし酒も飲まねーし。どうやってそいつのちっぽけな自尊心を満たしてやればいいんだろう。人間関係は本当に面倒くさい。
逆の方がいいんだよな。おれがアクセルでそいつがサイドブレーキの方が。そいつがスケジュール切っておれがガンガン働く方が。そう提案してみよう。その役目与えたら自尊心を満たしてやれるかもしれん。