ロードカナロア買うべきか否か？

シルクロードＳの１番人気になりそうなロードカナロア。
買うにせよ買わぬにせよ、やはりその存在は、皆さん気になると思います。

この馬、ハイペースの経験がないけど、今回はどうなのか？
そこが焦点ということになるでしょうが、
それに関してはやってみないと分かりかねます。
（私見では心配なしと見てますが）
しかし、ラップを見ることで、この馬のレベルくらいは分かります。


というわけで、
前走の京阪杯とシルクロードＳを比較するデータを作りました。


まず、下の資料を見ると、
ロードカナロアの京阪杯は、前半34.6秒　後半33.5秒で、
ここだけ見ると、スローからの上がり勝負に思えますが、

上のラップ表で確認すると、緩んだとかいうのじゃなくて、
淡々と11.0秒前後のラップが前後半をまたいで続いたという話で、

要するに、緩急差の少ない形のレースになったということ。
他の年より前半早くならなかった代わりに、秀逸な上がりをマークしており、
走破タイムは1.08.1と、他の年と遜色ないものに仕上がってます。
決して凡戦ではありません。

テンで引っ張りがなかったにも関わらず、
最終的に遅い時計の決着になっていないのは、
むしろレベルとしては優秀かと思われます。


そして、着目すべきは
最初の１Ｆ以外、2010年シルクロードＳとほぼ同じラップを刻んでいる点。
この年の勝ち馬アルティマトゥーレも京阪杯のロードカナロアも、
2着に１馬進以上の差をつけての完勝というのも共通。

完成期に入っていたアルティマトゥーレは、このあと高松宮記念で0.1差5着でしたが、
ロードカナロアはレース経験のまだ少ない3歳秋時点で、
同レベルの内容でレースを制しており、この時点で既に
古馬Ｇ１掲示板くらいの能力を示しているとも言える訳です。


さらによく見ると、2006年のシルクロードＳと途中までの形はかなり似てるんですが、
ラストが全く違っています。
段違いにロードカナロアの京阪杯の方が上と見れます。


あと、余談の部分になりますが、
昨年2011年のシルクロードＳともかなり近い形のラップバランスです。
ただしこのレースは、
出遅れながら差し切ったジョーカプと、2着アーバニティーも後方からの強襲。
ラップバランスから見ると前有利の流れ。
それを物ともしなかった２頭のパフォーマンスが圧倒的で、
トラックバイアスと能力がペース的な不利を凌駕した例であり、
ロードカナロアの京阪杯とは適切な比較は出来ません。

もし、ロードカナロアが京阪杯を後方から差し切ってたら、
比較対象にしてると思いますけどね。



さて長くなってきましたので、そろそろ締めに入ります。

とりあえず、ロードカナロアの能力的なレベルとしては、
古馬Ｇ１掲示板くらいは間違いなくあります。
京阪杯から２ヶ月ほど経て、さらに強くなっている可能性も高いですね。

あとは冒頭に書いたハイペースになった場合の対応でしょうが、
これに関しての私の見解です。

前のペースについていった場合には未知数ながら、
位置取りが後方になっても、京阪杯くらいの自分のペースで走れば、
最終的に1.08秒台前半（つまりこのレースでも勝てるレベル）が出せるのは、
もう分かってます。
結局は乗り方一つではないかと思います。


個人的にはぜひ早いペースについていって、
どのくらいの力を見せるか知りたいですけどね。
もし対応すれば、ペースに左右されないチャンピオン候補の誕生です。

そういうチャレンジをせずに、ただ勝つだけのレースとして、
自分のペースでいって後方からなら、勝ったとしても未知な面を抱えてのＧ１参戦で、
ちょっと興醒めにも思えます。

楽しみな器だからこそ、負けてもいいから、
今回はそうした面を試すくらいの気持ちが見てみたいんですけど、
たぶんしないでしょうねえ。

馬券的にはやはり買いでしょう。