中山記念の考察

添付は、ＪＲＡのＨＰからいただいたコース図と自作のラップ表です。

今日は、近年のラップ傾向から中山記念の特徴を確認してみましょう。

スタート部分は急坂部分からで、テン１Ｆ目がまず遅く、
２Ｆ目と３Ｆ目でコーナーに入るので、大したスピードは出にくい序盤です。

中盤は緩い下りを含む向こう正面を経て、3角?4角というわけですが、
大きく緩む箇所はなく、一貫した流れでレースは進み、

ラスト３Ｆの形は、おおむね３つに分類できます。
?直線入口でやや加速、ゴールまでスピードを維持してフィニッシュ。
?加速部分なしで、ひたすら持続のパターン。
?中盤部分で人為的に早めのラップを刻んだ場合は、ラスト失速の形も。

一応３つにしましたが、
?のラスト失速パターンは、ほとんどなく、
中盤大した緩みがない割に、急坂を含んだラスト部分が、
持続もしくは加速の形でまとまってる辺りはさすがＧ２です。

おなじみの「中山大失速ラップ」が現れにくい、レアレースと言えるかもしれませんね。


特徴をまとめましょう。
・テンは緩目。
・道中大きな緩みはない。
・なのに最近では加速点が現れている（急加速というほどではない小加速）。
・でもラストも失速ラップじゃない。

一言でいえば「厳しいレース」ですかねえ。

テンは早くないので全体時計は遅めですが、
求められる資質としては、
ちょっと前に書いた東京新聞杯と似てると言えば似てます。

はっきり言いましょうか。
狙い目としては、
逃げ・先行タイプで、持続ラップで好走している馬です。
失速ラップでの好走馬ではラストで捕まる可能性大なので、
その辺の見極めも重要でしょうか。


そして、急加速を得意とするタイプは、適性上では不利ですので、
ドリームジャーニーのように能力が抜けてるか、
先行タイプがこのラップバランスで耐えられないレベルか、
どちらかでないと、脚を溜めるタイプは苦戦必至といえると思います。


私の見たところ、今年の出走馬の経験レースでは、

中山金杯のラップ
12.5 - 11.3 - 13.1 - 12.0 - 12.4 - 11.7 - 11.8 - 11.7 - 11.4 - 11.5

マイルＣＳのラップ
12.4 - 10.8 - 11.2 - 12.3 - 11.9 - 11.8 - 11.6 - 11.9

この２つのレースのラップが
中山記念に適合性が高いと思われます。

つまり、ここの上位馬
フェデラリスト、ダイワファルコン
フィフスペトル、リアルインパクト
この４頭は注目です。

トゥザグローリーはダメなのか？といえば、
ダメではありません。
最近のレースではありませんが、小倉の中日新聞杯（2000ｍ）で、
12.1 - 11.1 - 11.4 - 13.4 - 12.8 - 12.1 - 11.9 - 11.5 - 11.3 - 11.1
と、通常の小倉ラップを遥かに上回る後半部分、
しかもラストに向けて加速していくとんでもないラップで勝っているので、
むしろこれくらいが一番の適距離かも知れません。

しかし、最近は急加速タイプのレースを好走してきている点で、
少し割引きかな程度の考えです。


とまあ、ここまで人気どころばかりが挙がってますが、
一応、一発という意味では、やはりこの馬しかいないです。
そう、シルポート。

ハナを取れそうなメンバー構成、序盤が緩めになりやすいコース形態、
開幕週Ａコースと条件的には揃っています。
コーナー４回で基本的に先行有利な状況は明らかでもあり、
中山コースの戦績は良くないとはいえ、この1800ｍは初めて。
前走3.0秒負けでは誰も狙わないでしょうが、
私としては、もっとも注目度が高いのはこの馬だったりします。


とりあえず、まだ水曜日ですので、
序列やその他、これからの部分は多いのですが、
現段階ではこんな感じの考察をしています。