オーシャンＳ展望

明日の中山重賞オーシャンＳを考えてみました。

添付はＪＲＡのＨＰから頂いたコース図とオーシャンＳの自作データです。

中山芝1200ｍは、スプリンターズＳでお馴染みのコースですが、
その特徴は、コース図を見て頂ければとても理解しやすいと思います。

スタート地点からグ?ンと下り坂が続くので、
とにかくスピードが出やすい前半。

そして後半はコーナー部分を経てから急坂となるので、
上がりが掛かる、つまり失速ラップを刻みやすいというのが基本です。


このように、物理的にスピードが出てしまう前半部分なので、
気分良く行った馬は、そのあと地獄を見る結末。
能力下位の先行馬はだいたい坂の部分で失速してきます。


じゃあ差しが有利なのか？というと、
失速した先行馬が邪魔で詰まってしまうケースもあるので、
一概に有利とも言えないですね。
巧く馬群を割るか、外を回してブレーキ無しで加速しきってしまうか、
いずれにせよ、リスクは付きまといます。


明日は天気が回復するような予報ですが、
馬場がどうなってるかも注意が必要かも知れませんね。


では、こうしたデータを踏まえた上で、具体的な狙いはどうすべきか？
はっきり言ってしまうと、
失速ラップでも踏ん張っている経験のある先行タイプが狙い目ですが、
差しタイプでも、前傾ラップのレースで上位に顔を出している馬なら面白いと思います。



結局、私の印はこうなりました。

◎ ダッシャーゴーゴー
○ ジョーカプチーノ
▲ ダイワナイト
△ エーシンヴァーゴウ

抑え カレンチャン
大穴 ベイリングボーイ


ダッシャーゴーゴーは
昨年58kgで快勝し、今年は56kgと有利な設定なのもありますが、

この馬について見るべきポイントは、
勝ち鞍があるのは中山、阪神、そして小倉で、
京都では勝ってないという点です。

京都の短距離は、
スタートしてから上り坂でテンが緩くなりやすいコースなので、
前傾ラップよりも、イーブンか後傾ラップに近いバランスになる傾向があります。

つまり、こうした勝ち鞍の戦績は、
瞬発戦よりも消耗戦が得意というダッシャーゴーゴーの適性を、
端的に見せているデータとも言える訳です。

まあ、ここまでいろいろあった馬ですが、
ＪＢＣスプリントから、騎手が横山典に変わりましたね。
さらに内枠となれば、まあやることはやってくれるだろうと思い本命に推します。


対抗には私の大好きなジョーカプ。
大好きな・・というのは、まあどうでもいいんですが、

この馬もハイペースでの消耗戦でこそ、その真価を見せるタイプで、
不利のあった高松宮記念、夏負けしたキーンランドＣなどを参考外にすれば、
テン33秒台のレースでは、安田記念で5着や、1.07.3で制したラピスラズリＳなど、
十分に納得のいく戦果を挙げています。
今回は対抗扱いで期待します。


▲にはダイワナイトを抜擢しました。
５勝のうち４勝を前傾ラップで挙げている「特攻野郎 馬チーム」の一員。
・・あ、飛行機が嫌いとかそういう意味ではありません、一応。
ムラのある馬ですが、このコースで一発狙うならこういうタイプです。


△エーシンヴァーゴウは前走惨敗すぎるくらいの惨敗ですが、
前述のように京都の短距離戦は、このコースとは真逆の傾向なので、
むしろ人気落ちなら好都合。
気にせず狙います。


休み明け、斤量56kgのカレンチャンは、抑えに留め、

大穴でベイリングボーイを挙げておきます。
来なくて元々の大穴で、正直あまり掴み所の無い馬ですが、

昨年の2/27のアクアマリンＳ（今回と同じ中山1200ｍ）で、
11.8 - 10.4 - 10.6 - 11.5 - 11.4 - 11.7
このラップを、中団から巧いコーナリングで真ん中を回り、
一旦抜け出して、最終的にはゴールドアグリに差されたものの 1.07.5 で２着。

その前の年の2/27の同じアクアマリンＳでも、
不良馬場を４角15番手から追い込んで３着。

ともに京都のレースを二桁着順からの好走。
そして今年もヨドタン１３着からの参戦。
もはや、狙ってるとしか思えません。

どうせ人気は皆無でしょうし、
少しだけ買ってみようかと思います。