孟徳ファーム日記“余生”

レースから久しく遠ざかり閑散とした孟徳ファーム…

牧場隣のトレーニングコースで黙々と調教する日々。

曹“はいシャナお疲れさん”

シャナ“そろそろレースに出たいんだけど”

曹“う?んその気持ちは分かるんだが実はレースにはもう出さない予定なんだ“

シャナ“何でよ”

曹“実はな…“

シャナ“実は?”

曹“シャナたんも結婚です”

シャナ“けっ、結婚な、何勝手な事言いだしてんのよ”



曹“グフッ”

シャナ“何であたしが結婚しなくちゃいけないのよ”

曹“あう?シャナたん、良く聞いてくれこれは宿命なんだ”

シャナ“宿・命”

曹“シャナやヴィルヘルミナ達が頑張ってくれた。でもそれは永遠に続く事は出来ない…”

シャナ“…”

曹“だからその能力を受け継いでくれる者に後を託さなければいけないその時が来たんだ…”

シャナ“でもあたしに相手なんかいるわけない”

?“俺が結婚してやんよ”

バキッ

曹“何バカな事言ってんだよソウガ”

ソウガ”ナイスだ

曹“何ならもう一発食らうか”

ソウガ“いや、遠慮しておく”

シャナ“あんた、何しに来たの”

ソウガ“おぅ実は孟徳と相談しててなお前達の結婚相手を拉致って来たんだ”

曹“ソウガ、お前は北朝鮮工作員か”

ソウガ“あはは?冗談だでも結婚相手は見付けて来たぞ”

曹“お?いヴィルヘルミナも来てお見合い写真見てくれ”

ヴィル“何を騒いでいるのでありますか”

シャナ“あたし達結婚させられちゃうんだって”

曹“『させられちゃう』ってなんだ結構大変なんだぞ”

ヴィル“どうでもいいであります”

ソウガ“おいおいそりゃねぇよ俺が折角拉致ったのに”



シャナ“まだ言う”

ソウガ“ごべんなさい”

曹“まぁ、とりあえずプロフィールとかは見てほしいな”

ヴィル“では見るとします“

暫らくプロフィールを見ながら検討する一人と三頭。

しかし決定にこぎつけず時間だけが過ぎていく…

曹“決まらないのなら俺に一任してもらいたのだが”

シャナ“えっ”

曹“だって決まらないんだもん”

ソウガ“まぁ、悪いようにはしないと思うぞ”

ヴィル“私はどうでもいいであります”

曹“ヴィルヘルミナ台詞を変えましょうねまぁ基本的に『短所を補い、長所を伸ばす』が出来れば理想なんだがな”

シャナ“言っている理論は合っているわね”

曹“まぁ、そんな訳でその日が来る迄ゆっくりと過ごしてくれ”

シャナ“もう調教とかしないの”

曹“あぁファームでゆっくりしてくれ”

シャナ“何かつまらないな”

曹“まぁそう言わずに何なら新しく娯楽施設増設するか”

ソウガ“おぉそりゃいいね人生(馬生)楽しくいかなきゃ”

シャナ“あんたこの前ケイさんのジュエリーにこっぴどく怒られたんじゃないの”

ソウガ“ジュエリーガクガクブルブル…”

曹“はははまぁシャナ達も楽しんで欲しいねまた友達が来て騒いだりするのもありだから”

シャナ“ありがとう孟徳今迄ありがとうあたしがここ迄強くなれたのもあなたのお陰も少しだけあるわ少しだけよ”

曹“はいはい相変わらず可愛くない事で”

シャナ“うるさいうるさいうるさい黙って大人しく聞いてればいいの”

曹“へ?い”


ソウガの血を受け継いだシャナ

初めての芝だけを走り続けたヴィルヘルミナ

今ここに第二部は完結。

暫らくお休みした後新しい風が孟徳ファームを吹いてきます。

どんな風が吹くか…
まだ分かりませんが楽しみにしたいと思います。



後書き

大変久々の執筆となりましたm(__)m

正直今回のキャラ設定は当初悩みました

二頭とも牝馬でしたからね

結局アニメキャラをそのまま使わせてもらった体たらくさでありまして

気性の悪さを十分持味にしたキャラにはなったと思います(自己満足(￣^￣))

時折参加して頂いた皆様ありがとうございましたm(__)m

また三部で活躍してもらいたいと思う次第でございます

その旨宜しくお願いしますm(__)m

そしていつも見て頂いている皆様

Special Thanksです

また新しいストーリーを作るように頑張ります