競輪
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2025/10/24 10:43
菊花賞
菊花賞。時代が変遷しその存在意義も変わりつつある3歳クラシック最終関門。だが自分にとっては過去も現在も、そしてこれからも、最も胸躍りそして最も切なく胸を締め付けられるような過酷な3分強の時間。それ故に自分は菊花賞が1年の中で最も好きなレースだ。
皐月賞馬ミュージアムマイルが路線変更で秋天に向かい、ダービー馬クロワデュノールは凱旋門賞惨敗を経て休養入りとなり、今年の菊花賞は、事前に予測されてはいたが、抜けた馬が存在しない大混戦ムードとなった。ただでさえ菊花賞の歴史は世代のヒエラルキーが替わるターニングポイントである上に、今回エネルジコ、エリキング、ショウヘイ程度の馬が人気になっているようでは、これはもう所謂「上り馬」台頭の大波乱必至と考えてよい。しかも関西人には馴染みないが故にあまり人気にならない関東馬に注目する。
◎は大外��#レッドバンデ。ここまでの戦績からするとパッとしないが、それでも春の青葉賞で僅差4着、トライアルのセントライトも僅差３着と惨敗しない安定ぶり、しかもずっとデビュー以来陣営が将来を意識し、一貫して芝の中〜長距離を使ってきた事、血統的にも父キズナ、母は独オークス馬フィオドラ(母父ロードオブイングランド)というバリバリのスタミナ系ドイツ血統、レッドバンデ自身の体型もとにかく胸が深く、トモの張りも素晴らしく、それでいて胸前の筋肉も十分発達していて、スタミナ勝負はもちろんある程度のスピード競馬にも対応できる「万能型(つまり近代型)ステイヤー」と判断する。
『大外だし』『そもそも力不足』『経験の浅い佐々木では…』との意見や、あるいは前述の「よくわかっていない関西人」による軽視が重なって人気が落ちているようなら、それこそ勝負の神様の思う壷である。
行け佐々木。大外とか一切関係なし。現に菊花賞の歴史上8枠の馬が勝ったり連がらみした例は枚挙に暇がない。佐々木よ、ここでまたオレの長距離レースの格言を伝えておくから、忘れずにそれを実行して欲しい。そうすればこの日本中で数少ないバンデの勝利を確信するファンの中の1人であるオレだけでなく、陣営も佐々木自身も今後のプロ競馬人人生において新たな景色が見えてくるはずだからな。
〈長距離戦は、ステイヤーが先に仕掛ければ必ずステイヤーのもの。〉
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