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2015/08/19 00:00
寺山修司 その1
皆さんは、寺山修司という人をご存じですか?
1950年代後半から80年代初頭まで活躍し、1983年に47歳の若さで亡くなった劇作家・小説家・歌人です。
本来はこの劇作の方ですごく有名な人なのですが、実は競馬にも造詣が深く、私が子供の頃彼のことを知ったのも、作家としてではなくTVの競馬中継やスポーツ紙の予想コラムで彼の名前や姿を見たからでした。
中でも印象的だったのは昭和48年の日本中央競馬会のCMですね。
映像としては彼がタロットカードをしたり、街中をあてもなく歩いたり、人気のない競馬場に佇んだり。そこに哀愁的な音楽と共に下記の彼自身の朗読する詩が流れるのです。
かもめは飛びながら歌をおぼえ
人生は遊びながら年老いてゆく
遊びってのはもうひとつの人生なんだな
人生じゃ敗けられないようなことでも、遊びでだったら敗けることができるしね
人はだれでも遊びっていう名前の劇場を持っててね
それは悲劇だったり喜劇だったり、出会いがあったり別れがあったりするんだ
そこで人は主役になることもできるし、同時に観客になることもできる
人は誰でも二つの人生をもつことができる
遊びはそのことを教えてくれる
ありがたいことに、You Tube でも見れますので↓皆さんご覧になって下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=vl__QKFqokI&feature=player_embedded
なかなかこのペーソス感はぞわっと来ます。