寺山修司　その２

寺山は1970年から1983年4月、死の直前まで、報知新聞の競馬面に「スシ屋の政」「トルコの桃ちゃん」など多彩な架空人物を登場させてショートストーリー的な競馬予想コラムを連載していました。このコラムは当時非常に好評で、後に『競馬場で逢おう』シリーズ(全６冊。それぞれ本のタイトルは違うが内容は一連のもの)としてまとめらたのですが、写真にあるのはそのうちの３冊です。
まぁ寺山の予想(というか架空登場人物に語らせていた予想)といったら、タイムがどうの、能力指数がどうのといった理論的なものではなく、数字の符号とか出目とか、言葉の語呂合わせとか、馬名の意味とか、理詰めで考える人たちから言わせれば邪道の予想でしたが、競馬予想を一つの文学にまで昇華させた開拓者とも言えましょう。今の私の競馬予想スタンスとはかなり違う寺山ですが、何故か私は寺山のことが大好きです。

ということでそんな彼へのリスペクトの気持ちを込め、今週あたりから１レースをピックアップして「あべっちの寺山式競馬予想コラム」を始めようと考えています。いつもの予想スタイルとは全く違う新しいあべっちに乞うご期待！
※登場人物は、そのうち皆さんのお名前をお借りするかもしれませんぜ(笑)