競輪
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2016/04/30 20:54
予想コラム [No.034] 5/1(日)京都11R天皇賞(春) その２
次いで、何らかの理由で天皇の座を退位した後に詠まれた方にいこう。
【元天皇作】
13陽成院 筑波嶺の峰より落つる男女川恋ぞつもりて淵となりぬる
《筑波の頂から流れ落ちてくる男女川が、最初は細い流れから次第に水かさを増して深い淵となるように、私の恋心も次第につのって今では淵のように深くなっている。》
※イメージ･･･強い恋心(△)、野性感(△)、重さ(×)
※作者寸評･･･幼少時に即位し、特に何の功績もなく数年で退位させられた(△)
68三条院 心にも有らでうき世に長らへば恋しかるべき夜半の月かな
《心ならずもこのはかない現世で生きながらえていたならば、きっと恋しく思い出されるに違いない。この夜更けの月が。》
※イメージ･･･自身の不遇(×)、厭世観(×)、悲しさ(×)
※作者寸評･･･在位中より眼病を患い退位させられ、遂に失明し不遇な晩年だった(×)
77崇徳院 瀬を早み岩にせかるる滝川のわれても末に逢はむとぞ思ふ
《川の流れが速いので岩に止められた急流はいったん二つに分かれるが、後でまた一つになるように、愛しいあの人と今は分かれてもまたきっと再会しようと思っている。》
※イメージ･･･強い恋心(△)、鋭利感(▲)、激しさ(▲)
※作者寸評･･･政変により退位、さらに保元の乱により讃岐に流刑になった(×)
99後鳥羽院 人も惜し人も恨めしあぢきなく世を思ふ故にもの思ふ身は
《人間がいとおしくも、また人間が恨めしくも思われる。つまらない世の中だと思うために、悩んでしまうこの私には。》
※イメージ･･･人間関係の悩み(×)、無力感(×)、寂しさ(×)
※作者寸評･･･政変により退位、さらに承久の乱が失敗し隠岐に流刑になった(×)
100順徳院 百敷や古き軒端のしのぶにもなほあまりある昔なりけり
《宮中の古びた軒から下がっている忍ぶ草を見ていても、しのんでもしのびつくせないほど思い慕われてくるのは、古きよき時代のことだよ。》
※イメージ･･･現実否定(×)、荒廃感(×)、懐古の気持ち(△)
※作者寸評･･･父[後鳥羽院]とともに承久の乱に参画するも失敗し佐渡へ流刑(×)
うわー。こりゃ5人とも闇を抱えてるな。
以上から、数字の符号として読み取れるのは、
◇1, 2, 15番は吉数。
◇13, 68(→6, 8), 77(→7), 99(→9), 100(→10)は凶数。
◇比較的前の番号が吉、後の番号が凶。
◎ �� サウンズオブアース
○ �� キタサンブラック
▲ �� トゥインクル
△ �� カレンミロティック
△ �� フェイムゲーム
単複◎、馬連◎−他の4頭、三連複5頭箱
しかし。今回小倉百人一首を調査して思ったのは、その背景がもはや競馬の予想のネタとして扱うレベルではないということ。こんなコラムにちょこっと使わせて貰って終わりじゃもったいない。詠み人として登場している天皇にしても、国家君主として天命を全うした人もいれば、その時代の政治的混乱、策略、怨恨に巻き込まれ非業の死を遂げた人もいるし、そんな中で詠まれた一人一人の歌の背後にある物語に、非常に興味をそそられる。
古典の世界も深いなぁ。
- サウンズオブアース
- キタサンブラック
- カレンミロティック
- フェイムゲーム
