競輪
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2016/08/13 21:23
予想コラム [No.048] 8/14(日)新潟11R関屋記念
《･･･こんなことから、つぎに時間の世界に私の空想は発展した。たとえば、私はふと自分の時計を見る。午後一時三十六分である。私は時刻表を繰り、十三時三十六分の数字のついた駅名を探す。すると越後線の関屋という駅に１２２列車が到着しているのである。･･･》
これは松本清張の名作推理小説『点と線』の一節である。もっとも、新潟市の関屋がこの小説の舞台になっているというわけではなく、登場人物の女性が寄稿した随筆の中に上記の記載があるというだけの設定だが、今から約40年前･･･昭和52年、当時新潟市の郊外に住んでいた俺がたまたま大学の先輩と一緒に越後線に乗っていた時、その先輩が何故か『点と線』を読んでいて、列車が関屋駅に止まった際に突然彼が「ねぇねぇびっくりだよ。今ここ関屋だよね。ここ見て！」と上記の一節を俺に見せてくれた。その時の俺の「こんな偶然もあるんだ！」という衝撃は物凄く、それから数年後にその関屋へ俺は引っ越すことになるのだが、先程の先輩のエピソードもあって『関屋』という土地は俺にとって生涯忘れられない場所となった。
「昭和50年代の越後線かぁ。国鉄時代だから、たぶんキハ55系の気動車か？」と山ちゃん。おお、やけに列車に詳しいじゃないの。そうそう、確か普通列車なのにグリーン車が連結してたなぁ。懐かしい。
するとどういうわけか浜サンも「実は俺も若い頃、新潟で営業していた時期があるんで新潟のことはわりとよく知ってるよ。そうか〜越後線ね。あの頃の駅は新潟、白山、関屋、小針、寺尾、内野の順だったよな。青山とか新潟大学前なんていう駅は無かったよ。あ、そうそう、関屋って言えば越後線の関屋駅とは別に、新潟交通電鉄の東関屋駅もあったんじゃない？こんなの、地元のしかも年配の人間じゃないと覚えてないか(笑)」
俺もそれに呼応しようとすると、すかさずおかめちゃん「おいおい、いい加減で新潟ローカル話終わりにしてくれねぇかな。俺が蚊帳の外だろが。それよりほら明日の関屋記念だよ。◎ロサギガンティア、◯ヤングマンパワー、▲ダノンリバティ、★ピークトラム、△マジェスティハーツで。◎◯▲→◎◯▲★△馬単でいってみる。ここんとこ俺調子良いから、乗っかるんだったら乗っかりなよ！」
おかめちゃんの言う通り。新潟話は尽きないが、また来週以降新潟メインのコラムの時にでも続きを書こう。俺の関屋記念の予想。メンバーを見渡すと一見混戦に見えるが、何だかんだ言っても既に重賞を勝っている馬が力量上位。その中でも◎はマジックタイム。ダービー卿で安田記念馬ロゴタイプに僅差でも勝っているし、その後のGI・VMでは勝ったストレイトガールから0.6差6着。これだけの実績の馬はここでは他にいない。以下○ロサギガンティア、▲レッドアリオン、△ヤングマンパワー。もう1頭の重賞勝ち馬クラリティスカイを5頭目にしようとも思ったが、調子イマイチと見て△ピークトラムにする。
◎ �� マジックタイム
○ �� ロサギガンティア
▲ �� レッドアリオン
△ �� ヤングマンパワー
△ �� ピークトラム
単複◎、馬連◎−他の4頭、三連複5頭箱
ママ「ねえアベチャン、その先輩の人って、もしかしたらその『点と線』の関屋のくだりのところを前もって知ってて、越後線に乗って関屋駅に止まったときに、いかにも偶然その小説のそのページのところを読んでいた、みたいに装って後輩達を驚かせた、っていうオチじゃないの？」
ええ〜っ？あれから40年、ついぞそんなこと考えたこともなかった。目から鱗！
- ロサギガンティア
- ヤングマンパワー
- ダノンリバティ
- ピークトラム
- マジェスティハーツ
- マジックタイム
- ロゴタイプ
- ストレイトガール
- レッドアリオン
- クラリティスカイ
