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2016/09/02 21:48
予想コラム [No.051] 9/4(日)さようなら新潟記念 その1
今週で夏競馬も終わり。今年も十分満喫させてくれたローカル競馬場達、また来年までさようなら・・・あぁ新潟はまだ10月にもう1開催あるんだ(笑)
ま、それはともかく。今週のコラム、とりあえずは夏の《新潟》最終週《記念》ということで、世間的にはあまりパッとしないイメージの新潟市を皆さんにもっと知って頂きたいと思い、紹介したいと思う。
【第1章・孤高の大都市新潟】
そもそも皆さんは〈新潟県〉から何を連想しますか?例えば〈神奈川県〉ならランドマークタワーや中華街等の横浜市内の風景、〈大阪府〉なら通天閣とかの大阪市内の風景、〈北海道〉なら札幌の時計台、〈愛知県〉なら名古屋城、というぐあいに、だいたい都道府県名から来るイメージというと県庁所在地の観光名所の風景をまず思い起こすもの。ところが〈新潟県〉というと、特に新潟以外の人の多くは、スキー場[雪景色]、米どころ[田んぼ]といったイメージではないだろうか?つまり県庁である新潟市が、これといって有名な建造物もなく他県民にとっては印象の薄い街なのだろう。さらに我ら競馬キチの中にも、TVでごくたまに映される新潟競馬場近くの田園風景から〈新潟市〉のイメージをすり込んでしまい、『新潟ってホントにのどかな田舎だな〜』と思いこんでいる人が少なからずいるはずである。確かに新潟競馬場のある場所は新潟市なのだが、ありゃあ市域のはるか北東のはずれ、合併によって新潟市に編入された旧豊栄市域だ。
実際の新潟市は、新潟駅周辺から始まって万代橋右岸側の万代地区、さらには橋を渡って左岸側、江戸・新潟町時代からの約2km×1kmの枡目状の町割が残る古町地区までぎっしりと商業高層ビルの建ち並ぶ、地方都市としてはかなり繁華街が広範囲で賑やかな都会である。何と言っても人口80万を超える政令指定都市。本州の日本海側の都市では図抜けて最大規模。言っちゃ悪いが金沢とか富山、ましてや秋田などとは全く比較にならない。こう書くと『人口80万って言っても例の平成大合併で近隣の市町村を編入しまくって稼いだ数だろ。元々の新潟市なんてどうせショボイ町だったんじゃね?』と考える人もいるだろう。が、俺が住んでいた昭和50年代当時、合併前の旧新潟市域だけですでに人口50万近くいたからね。
ところで現在の日本の政令指定都市は、東京特別区(23区)を除くと20ある。図を見てほしい。すると、いわゆる「東海道メガロポリス」・・・関東のさいたま市・千葉市・川崎市・横浜市・相模原市の首都圏群から始まり、静岡、浜松、名古屋、京都、大阪、堺、神戸・・・、さらにはその先の山陽地区の岡山、広島、さらには北九州、福岡まで、鉄道大動脈的にほぼ一直線上に、しかも各都市どうしがそれほどの距離を置かず存在しているのにお気づき頂いたはずだ。首都圏の横浜以外の都市は独自の発展というより明らかに東京のベッドタウン化がもたらしたものであり、横浜および静岡以西の各都市はそれぞれの歴史と独自の文化が基盤になってるにせよ、上述のメガロポリスの影響が少ないわけではない。
このようにして見ると、札幌・仙台・新潟がいかに地理的にも他の政令指定都市から隔絶し、近隣にライバル的な都市もなく、さらに東京の人的影響をもあまりうけず独自に発展していった「孤高の大都会」ということがおわかりいただけるだろう。