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2017/12/23 20:19

予想コラム [No.114] 12/24(日)中山11R有馬記念その1

 その日は来た。
 前日に新潟入りし、その晩に大学時代の先輩たちと飲み過ぎて、宿泊先のビジネスホテルに戻ったのが午前2:30頃。まったく、今回の新潟遠征のメインは明日なのに何やってんだ俺、と思いつつ速攻で寝る。
 そして運命の日の朝。起きたのが10:00頃(汗)。やばい!約束の12:30までに▲▲町の◆◆駐車場に到着することから逆算して、俺はさすがに必死で午前中の限られた時間をスケジューリングした。
 駐車場到着が12:00過ぎ。この日も新潟は快晴で8月のうだるような暑さ。気温は37度くらいだったか。俺は車のエンジンをかけたまま(つまりエアコンの冷房をかけっぱなしにして)、でも俺自身は車の外に出て、A子が現れるのをひたすら待った。
 それなりに見栄えのいいオフホワイトのサマースーツとグレーのハットでキメてはいるが、暑さでぼーっと立つ俺。全身から噴き出す汗とともに、この数十年感じたことのなかった、甘酸っぱくも締め付けられるような緊張感が俺を包む。はぁ・・・彼女が来たら最初に何て言うべきか?・・・普通に「こんにちは」か?それとも30数年ぶりなのだからもっと別の言葉が相応しいのか…どうしよう。
 12:30になった。まだA子は来ない。
 12:35。どうしたのだろう?打ち合わせた時間を、もしかして間違えてるのか?
 そしてその数分後…脇道から唐突にA子は現れた。日傘を差しながらゆっくりと。俺の方をうかがうように近づいてきたのだ。
 俺は驚愕した。俺の記憶のままのA子がそこにいたのだ。30数年の時を経て50代後半になっているはずなのに、その容姿はほとんど変わってない。俺の緊張と興奮度はマックス近くまで達してしまい、あれだけ熟考していた最初の言葉があまりにも陳腐なものになってしまった。
俺「お、お久しぶりです。」
A子「・・・はぁ。」
 あっ、えっ?見ると、こんな久しぶりに会うのにA子の表情が硬い。
 その瞬間、俺はあまり歓迎されていない、と悟った。

「あらアベチャン、かわいそう〜。でもそれも人生よ(笑)。さて、話がいよいよ盛り上がってるところ悪いんだけど、今夜もそこまででいいわ。明日は有馬だしね。話のメインはこっちでしょ。」、とママが割り込む。

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