競輪
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2018/07/27 22:05
予想コラム [No.144] 7/29(日)小倉9R響灘特別
福岡県小倉の北方海域にある響灘。「〜灘」という語源は、さんずいに難という字が示すとおり「航海が困難な海域」、つまり「沖合の中で波が荒く潮流が速い海域」を指すのだそうだ。日本近海を流れる強い潮流といえば、世界的に見ても最大級である太平洋側の黒潮、次いで九州から日本海側に抜ける対馬海流があり、まさにこれらの海域に、黒潮沿いだと南から〈日向灘〉〈熊野灘〉〈遠州灘〉〈相模灘〉〈鹿島灘〉、対馬海流沿いだと〈天草灘〉〈角力灘〉〈五島灘〉〈玄界灘〉〈響灘〉が存在する。それに対して福島県以北の太平洋側や島根県以東の日本海側には「〜灘」の名称が全く見られないが、それは、福島以北だと黒潮よりも親潮の影響が強いこと、また島根以東だと対馬海流の勢いが弱まること、また海運交通のルート的なものもその海域の命名に影響しているのかもしれない。ちなみに、瀬戸内海にも〈播磨灘〉〈水島灘〉〈備後灘〉〈燧灘〉〈斎灘〉〈安芸灘〉〈伊予灘〉〈周防灘〉などがあるが、これらの「〜灘」は上記の意味ではなく、「(島だらけの内海の中では)比較的島が少ない海域」の意味である。
さて、響灘や玄界灘と言えば魚の宝庫。小倉の北のこの海域が、大陸棚や上述の対馬海流のおかげで日本有数の漁場になっており、美味しい魚介類が豊富に獲れることはあまりにも有名である。
山ちゃん「俺は小倉どころか九州もほとんど行ったことがないし、九州の魚とか食文化事情には正直疎いなぁ。何が美味いのか全然わからねぇわ。」
晴美ママ「あら、下関のフグってよく聞くじゃない？トラフグのてっちり鍋とか。ねぇ、浜サン？」
浜サン「そうだね〜。正確には下関は山口県だけどね。でも小倉と下関は隣同士だし、フグが福岡や小倉を代表する魚の１つだということに異論はないよ。･･･ただ残念ながら天然のトラフグは冬が旬だから、この暑い時期にあっちに行くんだったら別の魚料理を求めた方が良いかな。」
山ちゃん「お、いつもの浜サンの蘊蓄が出そうだな。もしかして、どの魚がどの漁場でいつが旬なのか、とかにも造詣が深いと？」
浜サン「うーん、ある程度ね。まぁ九州の小倉とか博多あたりでこの夏の時期が旬って言えば･･･そうだな、アジ、アナゴ、ヤリイカ、タコとかかな！」
山ちゃん「アジなら干物とかフライとか？」
浜サン「それもいいけど庶民的すぎない？新鮮なアジは当然刺身だよ！」
「あとは、イサキ、キス、マダイ、サバあたりも九州は漁獲量も多いし、夏が旬じゃない？」とママ。
浜サン「おや、さすがに飲食業者だけあって良く知ってるじゃないママ。ただしマダイが美味しいのは春と秋で、この時期は本当は味が落ちるそうだよ。逆にサバの旬は初夏限定だね。サバを使った九州ならではの〈胡麻鯖〉なんか美味しいよね。」
ママ「あら！実はアタシ胡麻鯖作るの得意なのよ。前に九州の知り合いから教えてもらったの。」
「えー、それなら今作ってくれないの？」と山ちゃん。
ママ「まさか〜。寿司屋とか海鮮専門店じゃあるまいし、あんな足のはやい魚を常時置いてなんかおけないわよ。」
「・・・何その『足がはやい』って？サバは競走馬なのか？」と山ちゃん。
ママ「あれ？そんな言葉も知らないの？イヤねえ最近の若者は(笑)。『腐りやすい』って意味！」
山ちゃん「おお！そいつは良い事を聞いた。足がはやいというのはテンが速い逃げ馬のことで、それが腐りやすいってのは潰れるってことだろ？んじゃこのレース、追込馬で決まりじゃね？」
確かにここは逃げ先行馬が多い。唯一の追込馬と言ってもいい��タイセイスペリオルで鉄板だな。
- タイセイスペリオル
