競輪
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2018/08/04 00:15
予想コラム [No.145] 8/5(日)小倉9R青島特別
夏のローカル小倉の単なる500万下条件の特別戦。一見誰も関心を持ちそうにないレースだが、注目は〈芝1700m〉というところ。
そもそも、現在JRAの全10場で芝1700m戦がどのくらい行われているのか、皆さんご存じだろうか？
●東京、中山、京都、阪神、新潟、札幌
現在はもちろん、(創生期は不明だが)過去においても芝1700mのコース設定そのものが無い。
※なおnetkeibaのデータベースを見ると1980/01/20中山の4歳新馬戦でアンバーシャダイが勝ったレースが芝1700mとなっているがこれは間違い。正しくは芝1600mである。修正を希望する。
●中京
2001年まではむしろ〈芝1700m戦〉が中京ならではの特色あるコースだったが、その後はぱったりやらなくなり、2010年の全面改修後は芝1700mのコース設定そのものがなくなった。
●函館
1993年までは9月のコスモス賞など3歳(現2歳)戦に限り細々とやっていたが、その後どれも距離設定や施行場所変更になっている。いずれにせよその翌年以降ぱったりやらなくなり、25年経った今でも〈芝1700m〉のコース設定はあるものの、現在は事実上該当レース無し。
●福島
2010年までは10〜11月のきんもくせい特別と奥只見特別、2012年までは7月の栗子特別などが福島の芝1700m戦として異彩を放っていたが、その後どれも距離設定が変わったり該当レースそのものが廃止になったりしている。いずれにせよ2013年以降ぱったりやらなくなり、今でも〈芝1700m〉のコース設定はあるものの、現在は事実上該当レース無し。
●小倉
2011年までは7,8,11月の対馬特別や8月の鹿屋特別なども同コースで実施されていたが、その後は２つとも廃止になってしまい、当該コースでの他の平場もなくなり、現在ではこの青島特別を残すのみである。
･･･以上でお気づきだろう。現在JRA年間全施行レース中、〈芝1700m戦〉は小倉の青島特別だだ1つだけなのである。
なぜこんなことになったのか。まだ芝1700mのコース設定は存在する函館・福島・小倉で見てみると、スタート位置はいずれも正面スタンド前。この3場とも小回りコースのため、そこから1コーナーまではどこもわずか170〜200mという短さである。そのため極端な内枠有利という不公平さ且つ危険性が伴うので、他の距離レースに比べて出走可能頭数が限られてしまい、その結果としてほとんどやらなくなってしまったのだろう。そういう意味ではこの青島特別でさえ存在の危機に瀕しているに違いない。ああ、根幹距離ではないが故、そしてローカル競馬場の形状の故、消え去ろうとしている芝1700m戦。その運命や如何に･･･
さて、そんな感傷に浸ってばかりもいられない。レース予想に入る。上記にあるようにスタートしてすぐ1コーナーというトリッキーコースのため本来なら内枠有利なのだが、実は出走頭数が毎年少ないので、例年の結果を見てみても実際はそんなに内外の差はないようだ。なのでスタートダッシュ良く先手を取った馬が圧倒的有利なのである。ただ、それが先行争いの激化につながって先行勢総崩れの年もあるにはあるのだが、まぁそれはレアケースと考えて良いだろう。以上のをことを踏まえて今回のメンバーを眺めてみるとスタートダッシュは良さそうなのが武豊の��スターリーウォリアただ1頭。この馬、これまでダートの短いところばかり使ってきてここ数戦頭打ちの状態になってはいるが、目先を変える意味でも芝代わりが功を奏するのではないだろうか。この3戦は何故か人気になるのにド惨敗ばかり。そろそろ人気も落ちてくると思われる今回が逆に買い時。
- アンバーシャダイ
- コスモス
- リッキー
- スターリーウォリア
