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2019/08/16 15:20

コラム [No.193] 新潟紀行 その2

【8/10(土)】
 ホテルを午前10時前にチェックアウトし、駐車場の車に余分な荷物を収納した後、車はそのままで徒歩でSのホテルまで行く。Sはロビーで待っていた。
 S「先輩、昨日はお疲れ様っす!じゃぁこのあとどうします?」
 俺「お前、どっか行ぎてぇとこあるん?あんならまずそこに行ぐべ。」
 S「今日はまつりのパレードが柾谷小路であるんで、それを見るのと・・・あとはアレですかね、大学のキャンパスが今どんな風になってんのか、それを見たいぐらいかなぁ。・・・先輩はどこ行ぎたいっすか?」
 俺「実は今日新潟競馬開催してるんで、本当はそこに行ぎてぇんだいな。でもいいよ。お前競馬には興味ないみてぇだから。お前の希望優先で。んじゃさ、まず万代シティに歩いていって、あの有名なバスセンターのカレーを食うべぇ!」
 S「カレーいいっすね!あぁ先輩、俺に気ぃ遣わなくっても大丈夫っす!カレー食った後にパレードだけ見られれば。そのあと競馬に一緒に行ぎましょうよ。大学を見に行ぐんなんか、群馬に帰りがてらでOKっすから。」
 ということで俺たちは歩き出した。ところが・・・この後もちょくちょくなのだが、Sはちょっと行くと立ち止まっては、街の景色とか、道路沿いにある史跡や市史説明のパネルを静止画像や動画で撮りまくっていて、どちらかというと早歩きの俺からするとペースを乱されてイラッとする(苦笑)。ましてや「先輩は本当は今日競馬に早く行きたいんだな」ってことをSは理解してくれているはずなのに、こういう風にモタモタしてるのは、こいつは空気が読めないのか???
 久々のバスセンターのカレー。何といってもあの薄暗いところでの立ち食いスタイルがもの悲しくてイイ。色も味も相変わらずで美味かった。俺は腹が減っていたので大盛りを注文したが、やっと食べきれた位の量だ。さらに辛さで汗が噴き出しちまう。今度食べる時は普通盛りで十分だな。
 さあその後がいよいよパレード見学だ。万代橋のまん中くらいでちょっと立ち止まってみる。今日は快晴、この橋から見る青々と水を湛えた信濃川は、上流方向の八千代橋越しに角田の山々を望む原風景的な絵も、下流方向の柳都大橋とその右に忽然と聳える朱鷺メッセを取り込んだ近代的な画も、それぞれがまさに8月の新潟の景色そのものだ。Sの"のんびり撮影"頻度にさらに拍車がかかる。仕方ないので俺も動画を・・・ブラスバンドや万代太鼓の小学生達には正直あまり興味がなかったけど・・・おお!オープンカーに誰だか知らんがメチャ可愛い娘達が乗ってるぞ!これは"寄り"で撮らねば!
 そんなわけで俺もついついパレードの撮影に夢中になり、その後2人とも懐かしい古町通りの風景を撮りながら9番町当たりまで進み、ぐるっと回り込んで風情のある鍋茶屋通りを抜けた後、また万代橋を渡って新潟駅方面に戻り、駐車場の車に着いたのがジャスト午後12時半。希望していた時間よりかなり遅くなってしまったが・・・
 俺「おっし。じゃぁいよいよ競馬場に行ぐべぇや。」
 まぁ新潟競馬場へは国道7号で一本なので迷うような道ではなかったが、Sがまたスマホの地図で、左に見えるのが新潟県立大ですとか、もうすぐ阿賀野川を渡りますとか、ご丁寧だがあまりどうでもいいナビをしてくれている。
 俺「ところでさぁお前、学生の頃とか新潟競馬場行ったことねぇん?」
 S「あ、ありますよ!」
 何だ、競馬初心者じゃなかったんか。競馬に興味が無いことはないんだ。と思いきや・・・
 S「昔、大学のゼミ活動の一環で、この豊栄あたりの一般家庭を一軒一軒回って、支持政党調査をやったことがあるんすよ。で、俺の班は新潟競馬場周辺の集落担当だったんで、来たことがあるんっす。いやーアン時も歩いた歩いた。」
 俺「はー、そういうこと(爆笑)。それ、一般的には競馬場に来たって言わねーから。」
 S、57歳になった今もいろいろ天然である。

その3に続く!

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