競輪
366件のひとこと日記があります。
2019/08/16 15:25
コラム [No.193] 新潟紀行 その３
さ、そんなこんなでやっと新潟競馬場到着。こっからは悪いけど、物珍しそうにあたりをキョロキョロ見渡すSの歩調なんかに合わせるつもりは微塵もなく、入場券売場まで驀進。さすがにここでは勝手の分からないSは早歩きになって俺に付いてくるだけだ。
入場料は100円だよ、とだけSに言うと、俺は先にさっさと入場して、レーシングプログラムが置いてあるところに向かう。もうこの時間じゃぁ専門紙とかスポーツ新聞買うのも勿体ないしね。ところが･･･あれ？無いぞ。普段ならどっさり置いてあるはずのレープロが一冊も無い。もうこんな時間(もうすぐ1時)だからか？そこで係の人に聞くと、
係「あー、すみませんねぇ。今日明日はレープロが〈ディープインパクト追悼特別版〉なので、いつもならレープロなんか見向きもしない人も、今日はどんどん持ってっちゃったみたいですね〜。でも総合インフォメーションの所に行けばコピーが貰えますので。」
というわけで仕方ない。俺の後ろでキョトンと佇んでいるSに「ここで待ってろ。動くなよ！」と言い残して総合インフォまで行き、そのコピーを貰う。いやいや、東京とか京都のG�汽如爾離譟璽廛蹐�品切れってんならわからなくもない(それでもほぼ有り得ない)けど、まさかローカル競馬場の、大したレースもない土曜のレープロが無くなっているとは驚いた。
さて、そんなことで不平を言っているヒマはない。今何時だ？あ、1時3分か。うわ、もう６Rが発走しちまう。これはもう買えねぇから、馬券は７Rからだな･･･
俺「おいS、もうすぐレース始まるで。お前ナマで競馬見たことねーんだいな？行ぐべ！」
６Rは芝1800m、フルゲート18頭立て。競馬初体験者に全速力サラブレッドの迫力を間近で体感させるには絶好のレースだったので、俺はSをゴール板の目の前に立たせて馬達がやってくるのを待った。レースは期待通りの大混戦。大量の馬達が地響きのような蹄音を鳴らして猛然とゴールに向かってくる様子にSもいたく感動したらしく、残り１ハロンくらいから慌てて動画を撮り始めた。
俺「どうだ、サラブレッドが走る姿は？すげー迫力だべ？」
S「はい！何しろドドドッドドドッていう、馬が芝を蹴る音が凄いっすね〜！」
俺「よし！んじゃぁ競馬の魅力が判ってもらえたところで。いよいよ次のレースは馬券を買うでぇ！」
と俺は、感慨にふけるSを連れて取り急ぎパドックに向かった。
７Rはさっきとうって変わって8頭立てという少頭数。芝2400mの長距離戦だ。パドックにやってきた俺はSに、基本的な馬の見方、電光掲示板の表示が何を表しているか、あと馬券の種類などを手際よく説明してやった。天然ではあるが頭は良く飲み込みの早いSはすぐに色々なことを理解してくれ、少頭数だったことも手伝って、一頭一頭をじっくり観察しだした。
S「�ト屬稜呂�、元気良さそうっすねー。」
･･･�ト屐�ピンシェル、吉田豊騎乗か。さっきの６Rで吉田、穴あけたからなぁ。うんうん、確かに動きはキビキビしていてイイ。
俺としても事前の研究材料はおろか、手持ちの資料がさっきのレープロ(しかもコピー!)しかなく、各馬のこれまでの戦績とか予想家の印とかの情報が一切無い状態で、目安は電光掲示板にある単勝オッズ・騎手・馬体重の増減だけという中でのレース検討だ。おのずと普段やっている、皆さんお馴染みのパドック診断(!)が頼みの綱となる。
俺「先頭歩いてる��見てみ。あれさ、トモ･･･あぁ後ろ脚の踏み込みが大きくて元気良さそうだいな。首の使い方もリズミカルで。わかるかお前？」
と、我ながら偉そうにSに指南。もっとも��エフェクトオンは1番人気。ということは恐らく持ちタイムとかここ数戦の戦績も良いのだろし、ましてや紛れの少ない新潟の少頭数2400m戦。3着以内はまず外すまい、と漠然と読んだのもある。
俺「俺はやっぱ�△世い福��△涼云，任睥匹い鵑世韻鼻∪砲靴�も2着〜なんていうパターンがこのテの馬に良くあんだよ。･･･かといって複勝じゃ面白くもねぇし。だから、お前が言ってた�イ睥匹気修Δ世掘↓↓イ離錺ぅ匹杷磴Δ錙�」
S「ワイドって何っすか？」
俺「選んだ2頭が3着までの3頭中に両方来れば的中ってヤツ。」
S「ふーん。そういうのが有るんすか。よくわかんねーから俺は�イ涼云，砲靴泙后�」
その４に続く！
- ディープインパクト
- ピンシェル
- エフェクトオン
