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2014/02/24 22:33
馬体重についての考察
レース直前に発表される馬体重と前走からの±。特にこの±の数値だけで安易に好不調(つまり取捨)を判断している人がいますが、それはどうでしょうか?
これも余りにも人口に膾炙していますので「今さら」と思われるかもしれませんが、各競走馬には個々の理想体重というのがあります。理想体重とは、過去に勝利あるいは2, 3着に好走した時の馬体重のことです。馬体重を云々するならば、前走からの±の数値を見るのではなく、理想体重に近いか遠いかで見るべきです。
例えば前走から大幅マイナスであっても、それで理想体重に近づいているのなら、追い切りをビッシリやって万全に絞ったという意味。また前走から大幅プラスであっても、やはりそれで理想体重に近づいたのなら、それは休養を挟んだりカイ食いが戻って体調万全になったという意味に取れます。逆に前走からの±があまりないのは無難そうですが、前走も理想体重から離れていて惨敗なら、今回も変わり身なしということです。
ただし2〜3歳の若駒は成長期なので、体重は自然にジリジリ増えていくのものです。特に夏場を休養に充て、秋に戻ってきた時、30kgくらい増えている馬もいますが、その多くは成長分でしょう。つまり2〜3歳前半と3歳後半以降とで、大抵の馬は理想体重が上方修正されますので気をつけてください。
でもたまに、3歳秋になっても馬体重の成長的増加がない馬がいます(秋になっても同じような馬体重でまぁまぁ好走してしまう)。そういう連中は、早熟タイプとみなして早々に見切りをつけた方がいいですね(笑)
・・・とまあ能書きを並べましたが、自分の中の重視項目ランク上だと「馬体重」は「パドックチェック」よりも下ですね。ていうかパドックチェックの補足的位置づけです。なぜかというと、前に書いた《あべっち式パドック診断法》である程度その馬の好不調は予想できるからです。例えば「何か腹がボテッとしてるぞ」と感じたら当日の馬体重と理想体重を比較してみてください。前走との±は無視し、理想体重を見れば明らかにそれより重いはずですから。
さてそうすると、1日の番組のうち約4分の1は組まれている駄馬の戦い・3歳未勝利戦とかはどうか?「この馬好走した事がないんで、理想体重わかんねー」だらけでしょうね(爆笑)。そんな時こそ、馬体重は思いっきり無視し、パドックでの様子をつぶさに見てくださいね。
最後はパドック診断法の話に戻ってしまいましたが、新馬戦と未勝利戦こそ、パドックで馬を見るいい訓練になるはずですよ。
みなさん頑張って相馬眼を鍛えてくださいな。誰でも必ず、何か見えてくるはずです。
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おかめっちさん
ありがとうございます!勉強になります!
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半可通さん
う〜ん、成る程深いですねぇ・・・。一応チェックをするにこした事はないけれど最重要視とみなさくて良いという事ですね。やはり一番気を付けてみなければいけないのは、パドック・返し馬に注意しなさいという事なんですね。
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