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2013/04/29 07:12

愛すべき挑戦者、ゴールドシップ!

ある時期以降あまりこの馬のことは話してなくて、勝ってたときはあんまり話すことも思い付かなかったんですが、負けたら急に色々話したくなってきました(笑)

共にこの馬を応援してきた大事な友人のために、日記に書いておきます。

シップは距離が長ければ長いほどいい馬です。しかしその一方で、大マクリという戦法は距離が長ければ長いほど距離損が大きくなる戦い方。

今回、特に気になったのは1000メートル通過が1分を切っていたのに1?2コーナー時点で早くも手を少し動かして進出を開始してしまったことでした。後方の馬は進出が早くなればなるほど外を回されるコーナーの数が増えますが、今回はコーナーを6回も回る3200メートル戦。今までで最も進出が早かった分、今までで最も距離損が大きかったのは間違いありません。これが最後に響きました。

たとえば菊花賞は、同じようなタイミングでマクっているように見えますが、最後の3?4コーナー周辺まで、すなわちマクリを開始する直前までは、シップは内でジタバタせずにのんびり走っています。いつも長くスパートをしているように見えますが、レースの前半は無駄なことをせずにしっかり脚をタメているのです。同じようにマクリ戦法で春天を圧勝したディープインパクトも、一見長いスパートをかけているように見えても、マクリ開始の直前まではほとんど動かず、前半のコーナーではなるべく内をキープしたまま距離損を最小限に抑え、脚をタメていました。

しかし今回のゴールドシップは、明らかに進出タイミングが早かったように見えました。特に1?2コーナーのラップが速い区間で外を回って進出してまったのは致命的とも言えるロスです。菊花賞では脚をタメていた地点で、昨日は早くも脚を使っています。有馬記念のような内が荒れているコースなら多く外を回っても内の悪いところを回っている馬との相対差でそれほどロスにはなりませんが、この時期の京都では痛い。なので自分は、今回シップのマクリにいつもの勢いがなかったのは、高速馬場や下り坂といった二次的要因ではなく、マクリの前に脚を使ってしまった(特に1?2コーナー)ことが一番の原因だと思います。

つまり、世間一般では今回やダービーのような負け方をすると、最後届かなかったことだけに目を向け、「先行させるべき」、「仕掛けを早めるべき」などの意見が支配的になりますが、自分の考えはむしろその逆です。ずっとあの子を見てきましたが、おそらく仕掛けを早めれば早めるほど、道中の位置取りを上げれば上げるほど、それだけ確実に終まいの脚は鈍る。あれだけレース上がりがかかったのに今回上がり順位を大きく落としたのは、必然だったと思います。

だから1年くらい前にも同じことを言っていたような気がしますが、個人的には、レースの前半はなるべくシップの好きなようにのんびり走らせてほしい(*^^*)。無限に脚を使える馬などいません。前半できっちりタメておくという積み重ねがあるからこそ、後半で長く脚を使える。どうも阪神大賞典のレースぶりも合わせて考慮すると当の陣営の方達とは真逆の考え方かもしれませんが(笑)、自分はあの子に関しては、2歳時からずっとそう考えています。メノにあってシップにないものに手を伸ばすよりは、シップにあってメノにないものを伸ばすべきだと思います。そんなことを掲示板に書き込むと「それじゃダメだ!先行しようそうしよう!」と集中砲火を受けるのは目に見えているので、日記にしておきました(笑)

しかし、今回の敗戦でやっぱり自分はこの馬のことが好きなんだなと、再確認しました。直線で前をカットされた直後に差し返したのには驚きました。昔から「魅力的な負け方」をした馬に過度に入れ込んでしまうことが多いのですが、シップも間違いなくその一頭です。2歳のときから、この子の本当の魅力は勝ち方でなく負け方の中にこそありました。

もともと敗戦を糧に強くなってきた馬。既に何度も素晴らしいレースを見せてもらっているのでまあこれはこれでいいかなとも思います。また元気な姿を見せて欲しい。

次は間違いなく、今回以上に応援に熱が入ると思います(^o^)/

頑張れゴールドシップ

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