競輪
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2016/05/18 08:48
何故？心に残るのか？(不遇のクラシック)��
この年は中山改修工事のため、弥生賞もさつき賞も
府中で行われた。
最後に一気に後続を突き放すサッカーにとって、
不利になる事は一切なし。
むしろ有利になるとさえ考えられていた。
弥生では前半のスローペースに対して、
これまでの先行突き抜けから一転、後ろから末脚勝負にでて敗戦。
府中をあまりにも意識しすぎた感のある騎乗、
最速上がりを記録しても、前も止まらなかった。
しかし、休み明けでまずまずの走りを披露したサッカーに対し、
陣営のトーンはさらに上がり、最高のクラシックシーズンに
入っていくものと誰もが思っていたのだが・・・・・・・。
ここでアクシデントが襲う。
元々蹄が薄く傷みやすい体質であり、陣営もそこには注意していたのだが、
ある日の運動中、小石を踏んでしまい蹄が割れ、そこから炎症を起こしてしまう。
晴れのクラシックを前に、陣営にとって悔やみきれない不注意による
アクシデント！
これにより、皐月賞は回避という事態になってしまった。
ここから、栄光のダービーに向け、サッカーボーイの怪我との戦いが始まる。
蹄の炎症を抑えるため、サッカーボーイには
強力な抗生物質が投与された。
あくまでダービーに出したいという陣営の判断での投与、
しかし、これにより蹄の状態は良くなったものの、
サッカー自信の体調がドンドン落ちて行った。
体調も戻らぬまま、弥生からダービーぶっつけという
ローテも不安がられ、ダービートライアル（当時）のＮＨＫ杯出走を決める。
鞍上には名手河内洋を招いて万全の状態でのトライアル参戦。
しかし・・・肝心のサッカーの体調は戻らぬまま。
正直、一枚落ちのメンツではあったが、いつもの脚は
影を潜め敗戦。
かすかな希望として、一度使った事による上昇を見込んだ陣営、
だが、サッカーの体調はさらに悪化！
ダービー当日は、奇しくも生涯最悪の体調での出走となってしまった。
そういう裏方の話も知らず、きっと結果を残してくれると
思っていた俺も、馬群に沈んでいくサッカーの姿を見て
愕然とした・・・・・・
まさか、あのサッカーボーイが・・・・・・・？
ダービー15着。
周りからは距離不安説も流れた。
しかし、秋こそはきっと・・・・・・
つづく
- シデン
- サッカーボーイ
- トライ
