2016年　秋　vol ３　菊花賞

秋の名物。

淀で繰り広げられるドラマの数々。

今年も例外なく、距離に関する不安点があちこちでささやかれている。

そういう血統的不安点を克服してきたサラブレッド達、
中でも印象に残ってる２騎が

　ミホノブルボン　　マチカネフクキタル

かたやマグニテュード、かたやクリスタルグリッターズを
父に持つ。
それまでの産駒から、距離の不安視は当たり前のように
当然の結果。

しかし、ブルボンは春にすでにダービーまでを危なげ無く勝ち進み、
フクキタルは秋のトライアル２走でサイレンススズカ、シルクジャスティス
らを蹴散らしていた。

フクキタルは、秋の急激な成長そのままに、本番も突き抜けた！
「20世紀を代表するサラブレッド」と題して、各関係者にアンケートを
とった際、森調教師がこの子の名前を挙げるほど、
この秋のフクキタルには鬼気迫る強さが感じられた。

一方のブルボン、故戸山調教師のスパルタ特訓！
もちろん、それを耐えて強くなると見込んでの事だが、
期待に応えてブルボンは坂路の申し子と言われるほど
坂路で鍛えに鍛え上げられた！
春２冠を達成し、無事夏も越して　いざ！３冠！

ここも戸山調教師は「全ラップを12秒チョイで走りきる馬に仕上げた」と豪語！
3000ｍをレコードで走りきれると！

詳しいラップは調べてもらうとして、
キョウエイボーガンの意地のハナ獲りで始まった菊花賞、
ブルボン鞍上の小島も、もちろんブルボンの能力は把握していた。
早いペースでレースは進行したが、ついに小島の脳裏にある
不安がよぎった・・・・・

このままではもたない！

しかし、戸山はそれでも3000ｍはもつ、と小島には告げていた。
葛藤の末、小島はついにペースを緩めてしまった。

後ろの馬達は、労せずここで差をつめる事ができてしまい、
最後は「切れるステイヤー　ライスシャワー」に
物の見事に３冠の夢を絶たれる事となった・・・・・・・。

結果論だが、本当にあのペースでもブルボンは最後まで走りきったのか？
それを見たかった。


今年の菊花賞！
3000ｍどんと来い！の馬は見当たらない。
後は個々のポテンシャル！

さあ、どんなドラマが待ってるのか？

　　　　　　　2016　菊花賞、後５日！