The WINNER 2012年　

２０００年高松宮記念
その馬は１０度の敗北を越えて 血統を証明した
敗れても敗れても敗れても 絶対に首を下げなかった
緑のメンコ 不屈の塊
その馬の名は キングヘイロー


８６年桜花賞
その美しき 黒い流線型
嫉妬すら追いつかない 憧れすら届かない
その馬が史上初の３冠牝馬になることを まだ誰も知らなかった
魔性の青鹿毛 その馬の名は メジロラモーヌ


２００１年皐月賞
その馬は わずか４度の戦いで神話になった
異次元から現れ 瞬く間に駆け抜けて行った
ライバル達を絶望させ 見る者の眼を眩ませる 超高速の粒子
その馬の名は アグネスタキオン


９３年天皇賞・春
極限まで削ぎ落とした体に 鬼が宿る
王者メジロマックイーンの３連覇を阻んだ 漆黒のステイヤー
ヒールかヒーローか 悪夢か奇跡か
その馬の名は ライスシャワー


96年オークス
5頭が縺れた世紀の大激戦の末にうまれた女王・ダイナカール
その娘が再びレースを支配する。
額の流星は宿命かオークス親子制覇
その馬の名は エアグルーヴ


93年日本ダービー
瞬きすら許さない、3つのプライドの激突
熱狂の2分25秒。最後の直線を制した、
その馬の名は ウイニングチケット


85年安田記念
それは、革命だった
マイル戦のために進化を遂げたその足が
名馬の条件を塗り替えた
何者も寄せ付けない、マイルの皇帝
その馬の名は ニホンピロウイナー


99年宝塚記念
標的はただ1頭、同期のダービー馬だった
今行くか…いや、まだか…いや、今か
一瞬の判断で未来を変えた未知なる栗毛
その馬の名は グラスワンダー


94年スプリンターズステークス
絶頂を極めた者にもはや勝つべき戦いは残っていないのか
レコードを叩き出したラストラン 最後に勝つ者が勝者だ
その馬の名は サクラバクシンオー
圧倒せよ


83年菊花賞
その馬はタブーを冒した
最後方からのぼりで一気に先頭にでる
そうか…タブーは人が作るものにすぎない
その馬の名は ミスターシービー
才能はいつも非常識だ


88年天皇賞（秋）
葦毛の馬は走らない
この2頭が現れるまで人はそう言っていた
葦毛と葦毛の一騎打ち
宿敵が強さをくれる
風か光か
その馬の名はタマモクロス
激突せよ


イギリスが生んだ近代競馬は
僕たちにおしえる
誇りとは。運命とは。
すべての世代の牝馬の頂点へ
英国王室公認エリザベス女王杯


88年マイルチャンピオンシップ
走ることに安心なんて求めるな
危険と呼ぶか冒険とよぶか
見るものすべての心をかき乱す
その馬の名は サッカーボーイ
無難を笑え


89年ジャパンカップ
躍り出ろ、お前の知らない者たちの隙をみて躍り出ろ
世界を変えるのに3分もいらない
ワールドレコード2:22:02という事件
その馬の名は ホーリックス
世界がくる


77年有馬記念
その直線で過去も未来も消え去った
ただ今と今とがぶつかり合う伝説のデットヒート
戯れにも見えた、死闘にも見えた
その勝者の名は テンポイント
競馬のすべてがここにある


どれもこれも・・・・・かっこいい！