昨日のように

今日　ちょっとムカついた事で・・・・・。

私の課には耳の不自由な社員が一人います。
機械を稼動させるわけにもいかないので、
彼は主にオペレーターのサブ的、段取り屋的な職務。
耳が不自由なため、言葉もままならない。
私の２年後輩で、この職ではもう長い。
その彼が自部門で出来た物を後の工程に運んでいる際、
そこに置いてあった荷物を引っ掛けて倒してしまった。

それが本日出荷分の製品だったから　さぁ〜大変。
怒ったのは後工程の課長。
奴の事は分かっていても怒りが収まらない。
「危ない」って声をかけたらしいが・・・・・・・。
私が彼に運んでって指示してるので、責任は彼に運ばせた私にある。
とにかく急いでの再作成が必要なので、段取りをしていたところ、
後ろでまだその課長が彼に罵声をあびせてる。

そりゃあ必死こいてやっと出来た製品であるのは分かる・・・。
彼には俺がちゃんと言う！
でも、今はそんなん言うてる場合ちゃうやろ？

彼はいつものように相手の目を見て言葉を感じてる。
何を言われているかは分からないだろうが・・・
怒られているのは分かる。
必死で謝ってた。

この温厚な俺でも・・・「ちょっと待て　こらぁ〜〜〜っ！」（怒）
と声を荒げてしまった。
そんなヒドイ言葉だった。
ヒョコっと現れた次長が間に入って収まったが・・・・・
あの課長の言った言葉は俺には許せないと正直に次長に説明し、
相手の課長も非を認めた・・・明らかに言いすぎ！！





何とか再作成も済み、無事出荷は完了した。

彼と休憩しながら・・・・・世間話。
たわいも無い話だが、長い付き合い・・・・
俺の目を見て上手に内容を把握している、
しかも、話す事も　普段も・・・まったく恥ずかしがらない。

言い方は悪いけど、これだけのハンデを抱えていながら
凄い精神力だと、常々感心する・・・。

まるで　昨日のように・・・・・・・

ヒャッヒャ笑ってる彼を見て安心した。