とてもおいしく少し気まずかった話

今日の道中では、以前から知って居る御茶屋さんで休憩をする事にした・・。

こちらの御店、日本各所の御茶を集めて販売をする事に加え、喫茶コーナーでは、それらの御茶を飲ませてくれても居る。

その喫茶コーナー。
通常、カウンターは数席、ボックス席も数区画を有るのだけれども、近年のコロナ渦の為、どちらの席も全部は使われる事は無い。
事実、今回、自分はボックス席に通されたのだが、在店の間、直ぐ隣の席は使われる事を無かった・・。

自分は、とても優柔不断な為、こう言った店で品物を選ぶにも時間を掛かる・・。
そんな自分で有るけれども、今回は、最初からケーキを注文する事を決めて居た。
何故なら、今日と言う日はケーキが相応しい、そう考えて居たからだ・・！

そんな訳で、手早く注文を済ますと、間も無くして、旨そうな苺ジャムと生クリームの乗ったケーキ、それと、産地は不明だが温かい御茶が御主人から運ばれて来た・・。

今回のケーキ、中でも、苺ジャムの部分が旨く、周囲の生クリームやスポンジ、そして渋い御茶を、一層に引き立たせてくれた！

そんな風に、自分がケーキに舌鼓を打って居ると、一区画挟んだボックス席の御婦人方へ、御店の御主人から、御注文の品が出来たので取りに来て欲しい、との声が掛かった。

・・確かに、こちらの御店・・？
注文をした品物は御主人の声を掛かると、それぞれが取りに行くスタイルで有ったので、それ自体は違和感を無いのだけれども・・？

僕へは御主人が届けて下さった為、御婦人方へ声が掛かった際、自分は勿論、御婦人方も、アレっ・・？と思ったのではなかろうか・・？

自分は一人だったので、御主人は次いでに持って来て下さったものと想像をするのだけれども・・？

自分としては、図らずも、差が生まれてしまった事実に関して、御婦人方へ申し訳のない思いで有った・・。

そんな思いが脳裏に有ったものの、既にケーキと御茶を平らげて、新たに喫茶コーナーを利用したい方も居た為、自分は食器を定位置へと運び、会計を済ませ御店を後にした・・。

アッ・・、そう言えば・・？
御店の御主人に、旨かったケーキの感想を伝えればよかった・・！
次は、是非、そうしたい。


では、また・・。