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884件のひとこと日記があります。

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2015/05/23 22:45

知って・観て得する海外レース(week21)

 いよいよ、オークス・ダービーが日本では行われます。知って・観て得する海外レースの第21回目です。

 今週は、意外(!?)にも、初の2歳G1をネタにしようと思います。レースは、1984年のBCジュヴェナイル(G1)です。このレースの勝ち馬は、チーフズクラウン[Chief's Crown]です。

 日本の競馬では、アグネスデジタル(G1 6勝)・ディープスカイ(G1 2勝)の母父 という事で記憶に留めていると思います。

 突然ですが、このサイトの亀谷 敬正氏のコラム[血統ビーム的 傾向と対策]を閲覧していますか? 彼のコラム(や著書)を読んでいるうちに、『血統に詳しくなった』ファンは多いと思います。

 そんな彼のコラムを読んでいるうちに、実はこの用語が非常に使い勝手の良い言葉と思えるものが有ります。それは、

大系統・小系統

です。大まかな意味は、

 大系統 : 3代以上前の大きな意義を持つ(樹木でいう所の幹にあたる)血
 小系統 : およそ2代以上前の大きな意義を持つ(樹木でいう所の枝にあたる)血

です。

 今回の、Chief's Crownは、その表現でいう所の、

大系統 : Northern Dancer
小系統 : Danzig

にあたります。実は、大系統 : Northern Dancer系 は、世界中で大きな血統勢力を拡大した事は、week1で述べました。

でも、小系統は、様々あります。実は、世界中で繋養されているNorthern Dancer系種牡馬の内、小系統 : Danzig

は、何と(!)半分近くを占めているのです。

 世界に数多に拡がる Danzig系。実は、Chief's Crownこそが、第1世代にして、父:Danzig を持つ種牡馬第1号なのです。

 また、この馬の母は、Six Crowns。馬名の意味は、『6冠』。

 父:セクレタリアト[Secretariat]
 母:クリスエバート[Chris Evert]

母の両親は共に、3歳にして3冠を達成。この両親にして、まさに「アメリカ競馬が生んだ結晶」。

 この系統も、日本に数多導入されているのです。この文章内では、書ききれませんが、このDBで調べられます。是非調べてみて下さい。

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【レース映像】
 超貴重な(!)レース映像が、観られます。是非、御鑑賞下さい。

 レースで逃げたのは、Spend a Buck。大本命Chief's Crownは、中段に溜める展開。勝負所でChief's Crownは、外を強気に回して、見事に叩き合いに快勝。
BC初年度の2歳王者に輝いたのです。

 是非、観て聴いて下さい。

レース映像URL(英語実況) : https://www.youtube.com/watch?v=nf6KPiAwYpg [Breeders' Cup World Championships公式チャンネルより]
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【写真・参考】
 下の写真は、シェフドラス[Chef-de-Race]のHPに掲載されていた馬の繋養シーンです。

掲載元URL : http://www.chef-de-race.com/dosage/chefs-de-race/chief's_crown.htm 
[フランスの活躍馬を載せたサイト chef-de-race.comより掲載]

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  • スーパーやっちさん

    ⇒三連単野郎さん、『いいね!』有難うございます。

     アグネスデジタル・ディープスカイの母父 でピンと来たと思います。様々なDanzigを父に持つ種牡馬の中でも、飛び切りの良血と思います。

     あと、この馬は、Danzigの初年度産駒です。

     今後も色々な面で、日本の競馬に影響を与えた馬についての日記を書くので、楽しみにしてください。

    2015/05/27 22:33 ブロック

  • 三連単野郎さんがいいね!と言っています。

    2015/05/25 22:48 ブロック

  • スーパーやっちさん

    ⇒広瀬北斗さん、コメント有難うございます。

     そうですね。確かに、代を経ていると距離適性の長い代表馬を輩出していますね。その点は、私も然り。そう思うのも無理はありません。

     でも、自身がこの馬を取り上げたのは、Danzig系の種牡馬は、あまりにも世界中で繁栄している為、世代が分かりにくいので投稿しました。

    2015/05/24 22:05 ブロック

  • 広瀬北斗さん

    私もチーフベアハートのイメージが強く,ダンジグ系と言うのに違和感があります(苦笑)。

    2015/05/24 10:43 ブロック

  • スーパーやっちさん

    ⇒マカさん、コメント・『いいね!』・『ファイト!』有難うございます。

     そうでしたね。今回挙げた彼の種牡馬時代の代表産駒は、コメントに書かれた チーフベアハート[Chief Bearhart](BCターフ(G1)等 優勝)ですね。

     Danzig系統の種牡馬は、全般的に距離適性が短かめ(スプリンター・マイラーが多い)です。でも、彼は距離の長短を問わず活躍馬を輩出しているのも、『特筆モノ』でしたね。

    2015/05/24 00:42 ブロック

  • スーパーやっちさん

    ⇒トキノナミダさん、『いいね!』ありがとございます。

     父・母ともに、実は影響を大きく与えた馬として取り上げました。実に31年前のレースを取り上げましたが、血統の影響は(書いている私自身も)、

    『長く続いている』

    事をつくづく実感できるのではないかと思います。

    2015/05/24 00:37 ブロック

  • マカさん

    今日も勉強になるお話ありがとうございますm(_ _)m
    チーフベアハートのお父さんでしたよね。
    ダンジグ系の影響力凄まじいです。。。

    出馬表の騎手がデイ、マッキャロン、シューメーカー、ピンカイJrなど、伝説の方ばかりですね♪

    2015/05/24 00:32 ブロック

  • マカさんがファイト!と言っています。

    2015/05/24 00:26 ブロック

  • マカさんがいいね!と言っています。

    2015/05/24 00:26 ブロック

  • トキノナミダさんがいいね!と言っています。

    2015/05/24 00:08 ブロック