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2015/05/31 00:37
知って・観て得する海外レース(week22)
いよいよ、日本では日本ダービー(G1)です。知って・観て得する海外レースの第22回目です。
今週は勿論、ダービー関連を取り上げます。レースは、1995年の英ダービー(G1)です。
このレースの勝ち馬は、ラムタラ[Lammtarra]です。
取り上げた理由は、多々あり、キリが無いくらいですが、主な理由は、
(1)昨年亡くなった事が、世界の競馬ニュースに大きく取り上げられた
(2)この馬がきっかけで、『ドバイ』が世界の競馬地図に大きく取り上げあれた
(3)未曽有のローテーション・レース内容・記録に深く残るダービーだから
(4)日本に驚愕の値段で導入された種牡馬のレースを知って欲しい
です。
(1)は、20年以上の競馬キャリアを持つベテランは、記憶に残っていると思われます。しかし、それ以下のキャリアの競馬ファンには、彼の存在・レースを知らないファンがほとんどと思われます。
この英ダービー。彼のローテーションは、8月のデビュー戦を勝った後、冬場をドバイのサイドビン・スルール厩舎へ送られて過ごした。それも、当時は『懐疑的な見方』をされていた。
その後、3歳の3月になり、肺炎を患う事態が起きた。そんな事もあり、ダービー出走も、大方の関係者は、
『気が狂っている』・『安心して送り出せる状況ではない』
の声が大勢を占めていた。
そのレース。彼は、6番人気で迎えた。実戦は、実に9月半振り(ほぼ10か月に近い)。圧倒的1番人気は、英2000ギニーを含め6戦無敗のペニカンプ[Pennekamp]。それだけでなく、英・愛・仏2000ギニー覇者がまとめて出走意志を示したのである。
レースは、行き脚が付かず内埒の馬群の後ろに付けた。しかも、全体が一塊になり、直線の残り300mを切るまで一向に、馬群を抜け出せない状況だったのだ。
並の馬なら『万事休す』。それにもかかわらず、あっという間に抜け出して勝利を飾ったのだ。しかも、レコード 2.32.31s。これは、1936年のマームード[Mahmoud]の記録を1.5s破る途轍もないモノだった。
その後は、キングジョージ6世&QEDS(英G1)、凱旋門賞(G1)をぶっつけで完勝。わずか4戦の戦績で、伝説・・・いや・・神話の馬になったのである。
その馬は、日本に44億2800万円のシンジケートが組まれ、日本に渡ったのだ。その後の種付け成果は、サンデーサイレンスに大きく水を開けられるものとなったが我々の記憶にずっと残り続けるものでしょう。
因みに、今年の日本ダービーで、『スピリッツミノル の母父』として顔を出しています!
あと、この馬の血統は、
父:ニジンスキー[Nijinsky] × 母:スノーブライド[Snow Bride]
実は、『英ダービー覇者の父』と『英オークスの覇者の母』の間に産まれた『英ダービー覇者』です。これも、英ダービーの歴史上初の快挙。その後にこの血統快挙を遂げたのは、昨年のオーストラリア[Australia]
父:ガリレオ[Galileo] × 母:ウイジャボード[Ouija Board]
のみです。
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【レース映像】
超貴重な(!)レース映像が、観られます。是非、御鑑賞下さい。因みに、スポンサーは、この年から、ヴォーダフォン[Vodafone]に変わったのです。
携帯電話が生活に浸透し始める頃、CMなどで頻繁に耳にしたことがあると思われます。
●レース映像URL(英語実況) : https://www.youtube.com/watch?v=Y99pK22aK2E [espmadridのチャンネルより]
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【写真・参考】
下の写真は、彼の英ダービーの優勝シーンです。
掲載元URL : http://www.jockeysite.com/stories/lammtarra.htm
[海外の名馬等を載せたサイト jockeysite.comより掲載]
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スーパーやっちさん
⇒トキノナミダさん、コメント『いいね!』有難うございます。
父 or 母父 がラムタラ のG1勝ちは、ヒルノダムール(2011天皇賞(春)優勝)が有るだけですね。
今後のPOGファンとしては、メジロマックイーンの様に、
『父としては、活躍できなくとも、母父として逆転の大活躍』
を期待してみたくなります。でも、なかなか上手くいかないかもしれませんね。
『ラムタラの血を持つ繁殖牝馬』の関係者の、意欲に期待しましょう。 -
スーパーやっちさん
⇒広瀬北斗さん、コメント有難うございます。
昨年に亡くなったニュースにもコメントが、多々出ましたね。これだけの『不世出の名馬』を導入したい気持ちは、十分理解できます。(※一般社会ニュースに大きく取り上げられた程でした・・・)
結果がなかなか出ない事が見えてきた時点で、別の手を打って欲しかったのは、私も同感です。
彼の父である、ニジンスキー[Nijinsky]系は、今や衰退の方向をたどっているだけになおさら感じます。 -
スーパーやっちさん
⇒マカさん、いつもありがとうございます。
自分の生まれ年の名馬なんですね。You Tubeにドキュメント動画があるのは本当です。
特に、今週の日記に取り上げた英ダービーまでのドキュメントは、20世紀には知らなかったです。
『種牡馬:ラムタラ』については、日本に導入したい気持ちは、良く分かります。でも、結果がなかなか出ない場合は、別の手を打つべきなのは、私も感じました。 -
トキノナミダさん
「神の馬」ラムタラ。
そのサイアーラインを構築できなかったのは残念ですが、いずれ彼の血を母系に持つ馬から名馬がでてくることを期待したいですね。 -
トキノナミダさんがいいね!と言っています。
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広瀬北斗さん
日本国内では無理と判断したならば欧州に戻し,稀代の名馬を歴史上の名前のみならず血脈として繋ぐ義務を果たせなかった日本の関係者は,猛省すべき事実かと思います。
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マカさん
今日も為になる講座をありがとうございました(^ ^)
ラムタラは92年生まれで密かに私も同じ年に生まれたので、かなり調べたことあります♪
ユーチューブにラムタラのドキュメント番組もアップされてたはず。。。
本当に神の馬にふさわしい奇跡を起こしましたよね。出来ればヨーロッパで種牡馬生活を続けてみて欲しかったです。 -
マカさんがいいね!と言っています。
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マカさんがファイト!と言っています。