スーパーやっちさんのひとこと日記

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2013/03/01 21:38

やっちの重賞回顧録[チューリップ賞(G?)]

8 R: チューリップ賞

1987年3月15日 1回阪神6日目サラ系4歳オープン牝(定量)

着順	枠番	馬番	馬名	性齢	斤量	騎手	タイム	着差	単勝	人気	馬体重	調教師
1	2	2	マックスビューティ	牝4	54	田原成貴	1:38.2		1.1	1	482(0)	[西] 伊藤雄二
2	7	7	ヤマトムラサキ	牝4	54	中竹和也	1:38.5	2	10.9	2	454(+8)	[西] 吉田三郎
3	8	10	ワンダーレジスト	牝4	54	猿橋重利	1:38.6	クビ	11.4	4	436(-4)	[西] 湯浅三郎
4	6	6	エイシンジュエリー	牝4	54	南井克巳	1:39.1	3	27.5	6	454(-6)	[西] 太宰義人
5	1	1	ルーペナイト	牝4	54	河内洋	1:39.2	3/4	11.3	3	414(-4)	[西] 武田作十
6	8	9	トウカイスワロー	牝4	54	村本善之	1:39.3	1/2	71.1	8	454(-8)	[西] 中村均
7	3	3	シンソブリン	牝4	54	岩元市三	1:39.8	3	74.4	9	412(0)	[西] 布施正
8	4	4	ラブストーリー	牝4	54	土肥幸広	1:40.0	1.1/2	161.4	10	386(+2)	[西] 山本正司
9	7	8	メイショウマツカゼ	牝4	54	松永昌博	1:40.9	5	28.9	7	454(+4)	[西] 高橋成忠
10	5	5	ワイエムローマン	牝4	54	田島良保	1:41.2	1.3/4	21.5	5	436(-2)	[西] 谷八郎

払い戻し

単勝	2	110	1
複勝	2 7 10	100 170 140	1 4 2
枠連	2 - 7	380	2

　今週の土曜日の注目レース、チューリップ賞(G?)の回顧録です。

　若い競馬ファンは、意外と知られていない(？)のですが、JRAの今週の重賞Pick upの『歴史』のは、このように記されている。

『本競走は、4歳（現3歳）牝馬限定・馬齢重量による桜花賞指定オープン『チューリップ賞』として阪神競馬場・芝1600ｍを舞台に行われていたが、1994年にG?に格上げされ、3着までの馬に桜花賞への優先出走権が与えられた。翌1995年から桜花賞トライアルに指定されている。』(JRAのHPより抜粋)

　
　以前は、重賞では無かった(いわゆる格下的扱いだった)のである。そんなこともあり、私が是非とも知ってほしい回顧録に取り上げたのは、1987年です。

　勝った馬は、マックスビューティ。この世代の2冠牝馬(桜花賞・オークス)です。

　彼女の輝かしい競走歴の中で最も強いレースだったのが、桜花賞(G?)。2着に8馬身の大差を付ける圧勝でした。

　実は、その桜花賞は、ほぼ差の無い2番人気にコーセイがライバルとして立ちはだかったのです。しかもそのコーセイの直前ステップは、報知杯4歳牝馬特別(現：フィリーズレビュー)(G?)でした。

　マックスビューティを管理していた、元伊藤雄二調教師。彼は、桜花賞の制覇の際に描いていた青写真は、

直前は、コースに慣らして無駄に激しいレースを消化しない

ことを主旨としてこのルートを採用したのであった。

　でも、マスコミ各陣営が本番では、コーセイの方が『強敵との対戦がある分有利』との見方も根強かったし、反感を買った関係者も少なからずいたのだった。その声に、元　伊藤雄二調教師は、

『ぶっちぎってやれ！！』

と真っ向から雑音をブチ捨てたのである。結果は、知る通りである。

　この年を境に、3歳牝馬クラシック(広い意味での、牝馬3冠)を狙うにあたり、以後『チューリップ賞を積極的に使おう』と考えるホースマンが増えたのであった。

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　実は、このマックスビューティを境に、チューリップ賞のステイタスが上がった証拠を挙げようと思う。

[?]　桜花賞(G?)優勝馬の前走について
　　1962年?1986年
　　　・報知杯4歳牝馬特別(現：フィリーズレビュー)出走馬　　　15 / 25頭
　　　・それ以外の経由　　　　　　　　　　　　　出走馬　　　10 / 25頭
　　1988年?2012年
　　　・報知杯4歳牝馬特別(現：フィリーズレビュー)出走馬　　　 4 / 25頭
　　　・チューリップ賞出走馬　　　　　　　　　　　　　　　　 14 / 25頭

[?]　JRA賞最優秀3歳牝馬受賞馬について
　　1962年?1986年
　　　・報知杯4歳牝馬特別(現：フィリーズレビュー)出走経験馬　12 / 25頭
　　　・報知杯4歳牝馬特別(現：フィリーズレビュー)出走なし馬　13 / 25頭
　　1988年?2012年
　　　・報知杯4歳牝馬特別(現：フィリーズレビュー)出走馬　　　 1 / 25頭
　　　・チューリップ賞出走馬　　　　　　　　　　　　　　　　 14 / 25頭

[?]・[?]から、もはや『過去の常識は、未来の非常識』と言える程になったと言えよう。

トライ
マックスビューティ
コーセイ
イバル
ステップ
ステイタス

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SK－Ⅱさんがいいね！と言っています。

2013/03/04 20:34
スーパーやっちさん

⇒ももたまいさん、『いいね！』ありがとうございます。

　今を思えば、元　伊藤雄二調教師の眼は、まさに『慧眼』といえるものだと思います。そう言えば、マックスビューティの活躍以降、随分と有名になったのも、頷けます。

2013/03/02 19:08
スーパーやっちさん

⇒パーフェクト改めトキノミノルさん、コメント&『いいね！』ありがとうございます。

　実はこの年は、競馬をやってませんでした。でも私は、データ研究をしていくうちに名馬やローテーションなど様々なデータを知りました。そんな事も有り、取り上げました。

　私も、フィリーズレビューの注目度が(格の高さの割に)低いのは

クラシックは、『距離延長』という名の魔物と闘い

という意識が年々強まっていると思います。特に、今日の柏木氏のコラムでも指摘があったように、『阪神芝1600mの外回り化』がトドメを刺していると思います。

2013/03/01 22:28
ももたまいさんがいいね！と言っています。

2013/03/01 22:20
パーフェクト改めトキノミノルさん

こんばんは私は若い競馬ファンなのでこの世代のことはあまり詳しくはないのですが、コーセイはマックスビューティがいなければ抽せん馬の星としてもっと知名度の高い名馬になっていたと思います。世代が悪かったですよね。
しかしあれですよね。
最近はフィリーズレビューの注目度が低すぎますよね。

2013/03/01 22:04
パーフェクト改めトキノミノルさんがいいね！と言っています。

2013/03/01 21:48