やっちの重賞回顧録[中京記念(G?)]

　今週は、もう一つ重賞があります。中京記念(G?)です。

　このレースは、創設第1?4回は、何と(！)この時期に行われていたのです。

　でも、私には『3月のご当地重賞/芝2000m　ハンデ戦』の印象が断然強いです。

　そんな私の選んだレースは、2005年です。例年(と言うか、案の定)混戦のハンデ戦。この年の単勝1番人気は、昨年の福島記念の覇者セフティエンペラー。単勝4.1倍。最低人気のパラダイスシチー のみが唯一の単勝100倍超えの大乱戦でした。

　レースは、オトコノユウジョウ 、シンメイセレリティ 、パラダイスシチー の軽量勢が果敢に先行する展開。人気のセフティエンペラーは、中段?好位置に付ける展開。

　4コーナーに差し掛かり、逃げ馬が失速していく中、抜け出たのはメガスターダム。そして、2着にはサンライズペガサスが入りました。

　このレースでは、非常に感慨深い想いが起きるファンも多かったのを覚えています。

　勝ったメガスターダム。2002年の菊花賞3着の後、屈腱炎で長期休養(2年以上です)していました。また、2着のサンライズペガサスも2003年冬以降、1年3か月の屈腱炎で長期休養を余儀なくされたのです。

　その情報が番組のレース終了後に流れた瞬間、懐かしの馬の復活激走に熱くなったファンが増えたのが、『馬券的中』のみに終始しがちなハンデ重賞に思わぬ『スパイス』が利いた1戦として記憶に残っています。