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2013/09/22 12:15
やっちの重賞回顧録[オールカマー(G?)]
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第41回産経賞オールカマー(G2)
1995年9月18日 4回中山4日目 サラ系4歳以上オープン ○国際○指(別定)
着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 単勝 | 人 気 |
馬体重 | 調教師 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 2 | ヒシアマゾン | 牝5 | 57 | 中舘英二 | 2:16.3 | 2.0 | 1 | 480(0) | [東] 中野隆良 | |
2 | 8 | 9 | アイリッシュダンス | 牝6 | 55 | 橋本広喜 | 2:16.4 | クビ | 5.1 | 2 | 480(-4) | [東] 栗田博憲 |
3 | 4 | 4 | カミノマジック | 牡5 | 57 | 菊沢隆仁 | 2:17.0 | 3.1/2 | 39.6 | 7 | 440(0) | [西] 工藤嘉見 |
4 | 7 | 7 | インターマイウェイ | 牡6 | 58 | 藤田伸二 | 2:17.0 | アタマ | 11.2 | 6 | 462(-4) | [西] 中村均 |
5 | 7 | 8 | テンジンショウグン | 牡6 | 57 | 江田照男 | 2:17.0 | クビ | 156.6 | 10 | 484(-6) | [東] 矢野照正 |
6 | 3 | 3 | ヤシマソブリン | 牡5 | 57 | 坂井千明 | 2:17.2 | 1.1/4 | 5.7 | 3 | 466(0) | [東] 松山康久 |
7 | 6 | 6 | ダイゴウソウル | 牡6 | 57 | 大崎昭一 | 2:17.3 | 1/2 | 63.5 | 8 | 504(+2) | [東] 佐藤林次 |
8 | 1 | 1 | アマゾンオペラ | 牡5 | 57 | 石崎隆之 | 2:17.3 | クビ | 7.8 | 4 | 442(-7) | [地] 出川巳代 |
9 | 5 | 5 | レガシーワールド | セ7 | 59 | 河内洋 | 2:18.1 | 5 | 9.1 | 5 | 494(+4) | [西] 森秀行 |
10 | 8 | 10 | アイビーシチー | 牡6 | 57 | ムンロ | 2:18.5 | 2.1/2 | 113.2 | 9 | 484(+8) | [東] 河野通文 |
払い戻し
-
単勝 2 200 1 複勝 2
9
4120
170
4301
3
7枠連 2 - 8 580 2 馬連 2 → 9 610 2
今週もう一つ、回顧録を書くよ。もう一つは、オールカマー(G?)です。
オールカマーは、英語で "All Comers"と書きます。"みんな来い来い"という趣旨のレースでした。そのレースは、数少ない『地方招待競走』でした。オールドファンは、その方の記憶が残っているのかもしれません。
閑話休題。現在のオールカマーは、天皇賞(秋)まで約1か月を切った段階のステップ戦としての機能を持っている重賞です。
重賞レースの格は、1994年まではG?でした。
今回、取り上げたオールカマーは、格がG?に昇格した初年度である1995年です。
このレースの実施日は、9/18。実は、何曜日かご存知でしょうか? 答えは、"月曜日" です。実は、台風が関東地方を直撃した為に「順延」したのです。
(※今年のセントライト記念の順延と同様です。)
その台風一過後のレース。展開は、ヒシアマゾンが出遅れ。逃げたのは、アイビーシチー。前半は本当にゆっくり進み、前半1000mは、65.2s。まるで調教のようなスローペース。
ここで痺れを切らしたヒシアマゾンが先頭グループに取りついた。そのシーンにどよめく中直線に入る。その叩き合いに加わったのは、アイリッシュダンス(前走、新潟記念圧勝)。最後は、牝馬2頭の渾身の叩き合い。ゴール前で猛追するアイリッシュダンスをヒシアマゾンが振り切り、実に10か月振りの勝利を挙げました。
このレース、私は、レースの翌週に映像と併せて中舘騎手のインタビューと共に知りました。その中でヒシアマゾンは、前走(高松宮杯(当時G?))で生涯初めて、連対圏から外れてしまい、余程ショックがあったという述懐をしていました。そして、これほどの馬なだけに、無理使いが出来ず、一戦必勝の態勢で迎えざるを得ない、負ける姿を見せられない、台風などの影響で調整が苦しい といったプレッシャーと闘ったことを明かしました。
それだけに、3歳時の破竹の連勝劇とは違った『生みの苦しみの勝利』が印象に残っています。よく、容易く勝てると思えるスターホースのレースシーンですが、本来であれば、そんなに生易しくないのが本来の競馬(勝負)だと改めて感じたレースです。
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【余談】
このレース、
優勝:ヒシアマゾン(牝4)1番人気
2着:アイリッシュダンス(牝5)2番人気
と牝馬1-2決着でした。実は、
牝馬の1-2決着 で 1-2番人気も牝馬
という未曾有の牝馬独占決着でした。
この現在のG?以上の格に相当する重賞での決着は、42年振り[1953年京都記念(秋)]です。