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2013/09/29 11:42
やっちの重賞回顧録[スプリンターズS(G?)]
- 10 R
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第28回スプリンターズS(G1)
1994年12月18日 5回中山6日目 サラ系4歳以上オープン ○国際(定量)
着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 単勝 | 人 気 |
馬体重 | 調教師 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 5 | 8 | サクラバクシンオー | 牡6 | 57 | 小島太 | 1:07.1 | 1.6 | 1 | 504(+8) | [東] 境勝太郎 | |
2 | 7 | 12 | ビコーペガサス | 牡4 | 55 | 的場均 | 1:07.8 | 4 | 16.6 | 5 | 430(0) | [西] 柳田次男 |
3 | 3 | 4 | キョウエイキーマン | 牡6 | 57 | 松永幹夫 | 1:07.8 | クビ | 247.5 | 13 | 520(-2) | [西] 山本正司 |
4 | 1 | 1 | エイシンワシントン | 牡4 | 55 | 熊沢重文 | 1:07.9 | クビ | 7.7 | 3 | 492(0) | [西] 内藤繁春 |
5 | 2 | 2 | イナズマタカオー | 牡4 | 55 | 南井克巳 | 1:08.1 | 1.1/2 | 35.6 | 9 | 444(-2) | [西] 日迫良一 |
6 | 3 | 3 | ナガラフラッシュ | 牝4 | 53 | 横山典弘 | 1:08.3 | 1 | 192.2 | 12 | 430(0) | [西] 瀬戸口勉 |
7 | 6 | 10 | ソビエトプロブレム | 牝5 | 55 | マッキャ | 1:08.4 | 1/2 | 5.0 | 2 | 510(0) | [外] ジルクリ |
8 | 7 | 11 | オナーザヒーロー | セ7 | 57 | 岡部幸雄 | 1:08.4 | ハナ | 20.3 | 6 | 522(0) | [外] オリバー |
9 | 6 | 9 | ザイーテン | 牡5 | 57 | 武豊 | 1:08.5 | 1/2 | 15.5 | 4 | 460(0) | [外] ゴスデン |
10 | 4 | 6 | ホクトフィーバス | 牡4 | 55 | 中舘英二 | 1:08.5 | ハナ | 29.7 | 8 | 462(+2) | [東] 中野隆良 |
11 | 4 | 5 | ヒシクレバー | 牡4 | 55 | 田中勝春 | 1:08.6 | 1/2 | 22.7 | 7 | 476(+4) | [西] 佐山優 |
12 | 8 | 13 | エーピージェット | 牡6 | 57 | 吉永護 | 1:09.1 | 3 | 248.7 | 14 | 530(+6) | [東] 元石孝昭 |
13 | 5 | 7 | マルタカトウコウ | 牡5 | 57 | 田面木博 | 1:09.2 | 1/2 | 158.0 | 11 | 468(+2) | [東] 吉永正人 |
14 | 8 | 14 | ユウキトップラン | 牡7 | 57 | 小島貞博 | 1:09.7 | 3 | 115.4 | 10 | 522(-6) | [西] 佐山優 |
払い戻し
-
単勝 8 160 1 複勝 8
12
4120
310
1,2201
4
11枠連 5 - 7 670 3 馬連 8 → 12 950 3
今週から、いよいよ秋のG?戦線が開幕します。その1発目、スプリンターズS(G?)です。
ご存じのファンなら知っている可能性のある事を挙げると、スプリントG?が日本に誕生したのが1990年でした。当時、12月(有馬記念の1週間前)に位置に組み込まれた、『最高峰のスピードバトル』と呼ばれていました。
今回取り上げるこのレース、選んだのは1994年のレースです。
この年から実は、『外国調教馬』が参戦可能な国際競走に生まれ変わりました。実際、ソビエトプロブレム・ザイーテン・オナーザヒーローの3頭が参戦したことも話題となりました。
日本勢は、この外国馬の参戦でレース展開を「過激」なものにしようとプライドに『火が付いた』のかもしれません。
日本の総大将は、サクラバクシンオー。外国馬の目玉は、ソビエトプロブレム。
この図式も話題となりました。
レースは、前記2頭にまけじと『展開で火を付ける』ものとなった。ヒシクレバー・ホクトフィーバス・マルタカトウコウの4頭が戦陣争いを繰り広げました。直後にサクラバクシンオー・ソビエトプロブレムが追走する展開でした。
前半3Fは、32.4sの暴走ペース。直線入り口では、徐々に『展開で火を付けた逃げ馬勢』の脚が衰えた。その叩き合いは、サクラバクシンオーが残り200m地点で『持ったまま』で悠々と先頭に立つ。その後は後続の追い込みが空しくなるほどの『ワンマンショー』となった。
そして、圧勝と同時に衝撃的な内容が現出した。それは、勝ち時計。1.07.1s の日本レコード。2着は、ビコーペガサス。外国勢は、ソビエトプロブレム以下、掲示板を外しっぱなしというものでした。
勝ったサクラバクシンオー。このレースが引退レース。まさに『引退するのが勿体ない』ほどの『引退予告勝利』を『レコード』で飾る『問答無用』の圧勝でした。
私は、未だに史上最強のスプリンターと思って憚らない馬です。
このレース、勝ったサクラバクシンオーの前半3Fは、32.7s。このレース以前の時期に芝1200mの前半3Fで彼により上回って勝った馬は、1頭もいません。
更に、芝の改良技術が良くなった現代でも通じる恐ろしいデータを紹介します。芝1200mの重賞に関して、勝ち馬自身の前半3Fが、32.7sを破ったうえで勝った馬は、『1頭もいません!』
(※OPEN特別では、4頭いました。)
しかも、冬枯れの12月(当時)のものでした。現在の『超高速馬場』で走ったら、どれくらい強い競馬を見せたのかが未だに夢想してしまいます。
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【余談1】
因みに、今週の『ウマイハナシ(語り部:トリンドル玲奈)』をご覧になったでしょうか?そのレースで彼のレースが紹介されてました。
【余談2】
そして、このレースに挑む小島太騎手のコメントで衝撃的な語録があります。それは、『菊花賞に挑むつもりで乗る』です。如何にスピードが抜けているどころか余裕綽々のコメントです。