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2014/11/08 12:36
やっちの重賞回顧録(KBS京都賞ファンタジーS[G3])
2発目は、ファンタジーS(G3)。このレースは、1996年から阪神3歳牝馬S[後の阪神JF](G1)を目指す前哨戦として、つくられたレースです。
選んだのは、1998年です。
皆さんは、レースを見るとき、恐らく、普通にTVの前に座る・WINSの画面に立つ・競馬場で立って観戦・・・etc 普通に意識にある状況で見る事と思います。
実は、このレースを初めて見た時は、酔ったまま寝転がり、半目を開いた状態で夜中のダイジェストを通じて観たレースです。
レースは、コパノキャンティが好スタートを切るも、3コーナーの坂上で2連勝中のタヤスブルームが強気に出る。以下、エイシンレマーズ・フォルナリーナが直後でがっちりマークした。
以下、コウエイベラドンナ・スターバイオレットが中段。後方にゴッドインチーフが構える展開。
直線は、タヤスブルームが抜け出る所に、エイシンレマーズが目がける。しかし、脚色が良いのが芦毛のゴッドインチーフ。この馬の差し切りで決まるかと思えたが、もっと凄い差し脚を見せた馬がいた。馬群をぶち破ったプリモディーネ。最後は、プリモディーネの差し脚が目立ち快勝。2着も外を差したゴッドインチーフが入り。爆発的差し脚勢の決着となった。
このレース。私は、酔ったまま半目を開いた状態で見た。その為、プリモディーネの抜け出るシーンをはっきり見ず、「稲妻が走った様に見えた」シーンが見た直後から寝る間・その翌日以降も、何故か頭の隅から離れないまま残っていた記憶がありました。
その後、無意識にその印象のまま、『桜花賞(G1)を勝つのがこの馬だ!』と信じて憚らないまま翌年を過ごしたのだった。そして・・・その翌年(彼女の世代)の桜花賞(G1)を制覇しました。大外を一気に回す強気の差し切りで桜花賞(G1)戴冠を果たしたのだ。
これ以降、私の頭の中で、レースを見るときは、どんな状況でも、First Inspiration[第1感]を大切にして見ようと感じた日でした。
でも、善良な大人は、酔ったままの状況で競馬を観ないように。
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【後書き】
この日、酔ったままで見た印象的なレースをもう1つ。重賞ではありませんが見ました。それは、同日・同競馬場で行われたデビュー戦。鮮烈な差し切りの後、降着事故を起こしたアドマイヤベガ(1999年日本ダービー優勝馬)です。
この時ほど、第1感が働いた事で得をした事はありませんでした。