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2014/12/13 14:40
やっちの重賞回顧録(阪神JF(G1))[旧 阪神3歳牝馬S]
今週の回顧録、最後は、G1 阪神JF(G1)です。
2000年までは、阪神3歳牝馬Sという名称でした。それが、年齢表記の変更によって2001年から阪神ジュベナイルフィリーズ(個人的には、阪神JFと略する)となりました。
選んだのは、2006年です。
この年から、多くのファンは、阪神競馬場が改装工事がなされた後の最初の開催という事で印象に残っているファンが多い事と思います。そのコースは、芝の外回りコースに変わり、最初のコーナーまで約440mある『激変した設定』となりました。
レースは、人気の2頭[アストンマーチャン・ルミナスハーバー]が好スタートを切る。一方で、イクスキューズ・ハロースピードが出遅れとバラバラなスタートで幕が開く。
好発を切った事もあり、抑える事はないと感じたルミナスハーバーが残り17頭を先導する。2番手にメジロアダーラが付け、アストンマーチャンは、好位置の3番手で逃げ馬を見る展開。
新設された外回りを緩やかに曲がりながら進む。最後方まで8馬身圏内に収まる展開で道中は進む。逃げ馬の先導をアストンマーチャンが射程圏に入れた所で、長さ474mの直線に入った。
逃げる馬を交わしてアストンマーチャンが先頭に立つ。そのまま逃げ込みを図る所に、後続が続々と襲い掛かる。その叩き合いに加わったのが、外へと持ち出したウオッカだった。
最後は2頭の猛烈な追い比べに。その叩き合いは、広いストライドで差したウオッカ。
アストンマーチャンは、目一杯の脚のフル回転も惜しくも2着。勝ちタイムは、1.33.1sでした。
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このレース、終えた直後は、「随分珍しい馬が勝ったな」と言う印象が残った事と思います。しかし、さにあらず。その後、ウオッカは、翌年の日本ダービー(G1)を牝馬の身で制圧 するという快挙を果たしました。また、2着のアストンマーチャンは、3歳でスプリンターズS(G1)を逃げ切り勝ちするなど、このレースを経た馬が凄まじい走りを見せました。
また、このレースの実施前には、こんなニュースが飛び込んだのをご存知でしょうか?それは、『日本がPART1開催国への昇格』を果たしたというニュースが飛び込んできました。
また、この時期の競馬ファンは、どんな事を頭に留めていたのでしょうか?恐らく、多くのファンは、『ディープインパクトの一挙手一投足』が気になっていた方が多いと想像します。
そのレースから、もう8年が経とうとします。ディープインパクト引退後の競馬シーンで、「牝馬が凄まじい活躍をする世界が起こる」とは、思っていなかったのではないのでしょうか? かく言う私も、そこまでは思えませんでした。
今になって思えば、このレースの凄まじさが、日を経る毎に感じられる想いがします。