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2015/02/06 21:22
知って・観て得する海外レース(week6)
知って・観て得する海外レースの第6回目は、豪州競馬[オセアニア]編です。
対象の国は、オーストラリアです。今週、奇しくも池江 泰寿調教師の3頭[トゥザワールド等]と堀 宣行厩舎のリアルインパクトが、渡豪への準備が着々と進んでいるニュースが出たばかりです。その事もあり、この国の競馬を取り上げました。
今回は、日本調教馬初のオーストラリアG1を制覇したレース、メルボルンC(豪G1)[Melbourne Cup]を取り上げます。
今回取り上げるレースは、2006年・・・ではなく・・・それより昔の2000年のレースです。
このレースの勝ち馬は、ブルー[Brew]という馬です。実は、この馬が優勝した事で、オセアニアの競馬の歴史にある1頭の馬が大きくクローズアップされたのです。
そう、その伝説の馬は、ホーリックス[Horlicks]という馬です。
オールドファンなら、1989年のジャパンカップ(日G1)で、オグリキャップ以下の列強を下し、2.22.2sという世界レコードを叩き出した馬のことです。
この馬の現役引退後の状況は、意外と知られていないと思います。
彼女の繁殖時代に、産んだ仔は13頭いました。その中から、凄馬を出したのです。その凄馬こそ、2000年のメルボルンC(豪G1)を勝った、Brewなのです。
この勝利で、彼女は、ニュージーランドの競馬殿堂[New Zealand Racing Hall of Fame]に入ったのです。
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【レース映像】
超貴重なレース映像が、観られます。取り上げたレースは、2000年のメルボルンC(豪G1)です。
頭数は、22頭(レース前には、更に2頭いました)。そのレースで、Brewは、後方グループの馬群の中でじっと息を潜めて進みました。
その後、母の血が騒ぐスパートを決めたのは、残り250m付近。そこで堂々と抜け出し、2着以下に2馬身差を付ける快勝を果たしました。
●レース映像URL : https://www.youtube.com/watch?v=TRcDsAy6CwE [TVN Networkの公式映像 より]
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【写真】
2000年のメルボルンCを制覇したBrew(左側)とその母Horlicks(右側)を載せました。
Brewは、オーストラリア競馬の伝説の馬のサイト[Living Legends]に掲載された当レースの優勝時に着ていた馬服が映っている映像です。
●URL(引用): http://www.livinglegends.org.au/our-legends/brew/
Horlicksは、Pedigree Query に掲載されていた写真から採用しました。1989年のジャパンカップ(日G1)優勝時の口取り時の写真です。
●URL(引用): http://www.pedigreequery.com/horlicks/