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2015/02/28 12:35
知って・観て得する海外レース(week9)
知って・観て得する海外レースの第9回目。今週は、全ての『ダービー』と名のつくレースの大元である英ダービー編をお届けします。
また、エリザベス女王陛下が毎年行う公務の一つが、この英ダービー観戦です。
今回取り上げるレースは、1970年の英国ダービー(G1)[The Derby Stakes]です。選んだ理由は、3つ。
(1)昔ではあるが、あらゆる競馬ファンにも馴染みのある名馬である
(2)欧州でのノーザンダンサー[Northern Dancer]の血を持つ馬が、広まる着火点となった
(3)日本の生産界が導入した「ダービー馬の実績を持つ種牡馬」の父で、最も多い馬だから
です。
その取り上げるレースを勝った馬は、ニジンスキー[Nijinsky]。
聞いたことの無いファンは、少ないと思います。特に、血統関連ゲーム(ダービースタリオン等)にハマったユーザーは、覚えていると思います。
また、ゲームに馴染んだことの無いファンでは、マルゼンスキー(通算8戦無敗)の父として有名です。
因みに、英国競馬史上3頭目の『無敗の英国3冠馬(英2000ギニー・英ダービー・英セントレジャーを全て優勝)』です。
(※以前に達成した馬は、1886年のオーモンド[Ormonde] と1935年のバーラム[Bahram])
種牡馬としても、米国のクレイボーン・ファームで種牡馬入り。産駒のステークスウィナーは155頭。これは、父:ノーザンダンサー[Northern Dancer]の記録(146勝)を上回っています。
日本には、1984年のシンボリルドルフ[Symboli Rudorf]、2005年のディープインパクト[Deep Impact]の2頭が無敗の3冠を達成しています。
やはり、「3冠馬」の称号には、特別な輝きがあると思います。
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【レース映像】
頭数は、11頭。レースは、ジール[Gyr](2着)が出遅れ。断然人気のニジンスキーは、行き脚が付かず、馬群の中に閉じ込められる展開。
しかし、700mの直線を残した時点では、好位置の4番手に進出。その後は、スティンティノ[Stintino]を余裕で交わして完勝。
●レース映像URL : https://www.youtube.com/watch?v=04uO3yqLllI [espmadrid様より]
(※ 残り1400m?1000mがcutされています。実況は、英語です。)
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【写真】
Nijinskyの写真(左)を載せました。Pedigree Query に掲載されていた写真から採用しました。放牧中の写真です。
●URL(引用): http://www.pedigreequery.com/nijinsky2
もう1つ(右)載せます。これは、馬名の由来であるヴァーツラフ・フォミッチ・ニジンスキー 氏[英: Vaslav Fomich Nijinsky]の写真です。
Wikipedia に掲載されていた写真です。
彼は、『もし、生まれ変われるのであれば、ウマに生まれ変わりたい』と晩年仰っていました。
因みに、この英ダービーは、ロモラ・ニジンスキー氏 も招待されていました。きっと、この英ダービーを見て、『生まれ変わった馬の姿』そのものだったのでしょう。