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2015/06/06 13:23
グルーヴが負けちゃった・・・女傑も白旗を上げた逆転劇〜1998年鳴尾記念
今日は鳴尾記念が行われます。明日の安田記念の資金稼ぎに馬券を購入する方も多いのではないでしょうか?
今年は頭数も11頭と少な目。また有力馬も絞りやすいので自分の中では買いやすい重賞かなと思います。
さて、鳴尾記念と言えば思い出すのが1998年。大雨の不良馬場で行われたこの年の鳴尾記念は「女傑」エアグルーヴが断然の圧倒的1番人気に支持されていました。
重馬場に脚を取られ苦しむ有力馬達。3番人気のサイレントハンターでさえ先手を奪えず4コーナーで早くも脱落すると言う苦しいレースとなりました。
エアグルーヴもいつもの先行策からこの日は後方待機の競馬。馬場に脚を取られながらそれでも4コーナーでは2番手まで押し上げ最後の直線へ。
ここで早めに先頭に立ちそのまま押し切るのがエアグルーヴのいつものレーススタイル。しかしこの日は不良馬場によって自慢の瞬発力を削ぎ取られ思ったようにスピードが上がりません。
最後の直線で馬場に苦しむエアグルーヴを涼しげな顔で抜き去って行った1頭の馬が居ました。サンライズフラッグでした。
サンライズフラッグはこの不良馬場の中をまるで「泳いできた」と言わんばかりに上がり最速36.4を繰り出しエアグルーヴに3馬身の差を付けてゴールしたのでした。
サンライズフラッグは7番人気。配当は天気と同じで大荒れとなりました。この勝利が単に「展開の利に恵まれた勝利」ではなかったことをその後のレースで彼は証明しています。
1998年と言えばサイレンススズカが6連勝でターフを駆け抜けた年でした。そのサイレンススズカがエルコンドルパサーを破った毎日王冠でサンライズフラッグは3着に入りました。そしてあの天皇賞でもサンライズフラッグは3着に入り万馬券をアシスト。
今思うとやっぱり強かったんだなと思います。逆にこの年のエアグルーヴには鬼門の年でした。勝ったのはこの年の産経大阪杯と札幌記念のみで7戦して2勝。それでも馬券に絡まなかったのはラストランの有馬記念だけでしたが。
雨を嫌う馬。そして雨を味方に付ける馬。天候ひとつで展開がガラリと変わる。競馬って奥が深いと思います。でも可能な限り良馬場で走らせてあげたいですね。ゴール後の競走馬が綺麗な姿で帰ってくる方がやっぱり自分はいいです。
画像は鳴尾記念を勝ったサンライズフラッグ。蹄に水かきでも付いているの?と言ってしまいたくなるような走りでした。