三強互いに譲らず！横一線の大接戦〜2005年オークス

今週はオークスが行われます。正式名称は「優駿牝馬」ダービーと同じ東京の2400メートルで行われるオークスはまさしく牝馬のダービー。

過去のオークスの中で今でもレース映像を観て鳥肌が立つのが2005年のオークスです。この年の牝馬クラシックは近年で稀に見る程の豪華メンバーが揃った年でした。とは言え流石に今年のダービーには叶いませんが・・・＾＾；

現在でも名牝として名の挙がるラインクラフト、エアメサイア、シーザリオ、ディアデラノビアが一堂に会したのがこの年のクラシックでした。

一冠目の桜花賞を制したのは福永騎手鞍上のラインクラフト。自身のもう一頭のお手馬であるシーザリオをアタマ差抑えての勝利でした。

桜花賞を勝ったラインクラフトはオークスを回避しＮＨＫマイルに出走。そしてＮＨＫマイルを勝利し変則二冠を達成しました。

ラインクラフト不在のオークス。人気を分け合ったのは桜花賞4着からの雪辱を誓うエアメサイア、再び主戦の福永に手綱の戻った桜花賞2着馬のシーザリオ、そして桜花賞をパスしフローラＳを快勝してオークスに照準を合わせて来たディアデラノビア。

レースはスタートから逃げを打ったエイシンテンダーを三強がゴール前で猛追。エイシンテンダーを含め4頭が横一線に並んだままゴール板を通過しました。

混戦を制したのはシーザリオ。「スペパパ」ことスペシャルウィークの初年度産駒からいきなりオークス馬が誕生しました。

時を経て15年。当時優駿だった彼女達は母親となり素晴らしい子供たちをターフに出して私達競馬ファンに感動を与えてくれています。

今年の皐月賞にはオークスを戦った3頭の子供たちが一堂に会しました。ディアデラノビアの仔ドレッドノータス、エアメサイアの仔エアスピネル、そしてシーザリオの仔リオンディーズ。時代を彩った名牝達の子供同士の対決がクラシックで見られるなんて本当に競馬冥利に尽きるとしみじみ思います。

ドレッドノータスはダービーを回避してしまいましたがエアスピネルとリオンディーズは皐月賞に続き再びダービーで激突します。15年前は同じ東京の舞台でリオンディーズの母シーザリオがエアスピネルの母エアメサイアをアタマ差退けて樫の女王に輝きました。

息子たちの戦いは果たしてどのような結果になるでしょうか？そしてそんな素敵な夢が見られるのは15年前の彼女達のおかげです。

三つ巴のゴール前が紡いでくれた15年越しの夢の続き。当時の彼女達に心から有難うを言いたいです。