2000年根岸Ｓ

今週は東京競馬場で根岸Ｓが行われますが今でも鮮明に記憶に残っているのが2000年の根岸Ｓ。

根岸Ｓが今の1400メートルの距離ではなく1200メートルで行われていた時代。1200メートルでの最後の根岸Ｓが2000年でした。制したのはブロードアピール。

ダートの短距離と言う追込み脚質の馬には絶望的な距離を最後の直線だけで全頭ゴボウ抜きにして勝ってしまうと言うとんでもない勝ち方をしたのがこのブロードアピールでした。

自分はこの日現地で観ていたのですが「開いた口が塞がらない」ということわざを現実に体験しました。「この馬なんやねん！」と言うのが率直な感想。

逃げ馬と追込み馬。この両極端な脚質の馬はファンが多い。何故なら小細工抜きの正攻法の競馬しかしないし結果は勝つか負けるかのどっちかだから。

逃げ馬は逃げ切るか捕まるか。そして追込み馬は届くか届かないか。見る側をハラハラさせる脚質に競馬ファンは心を惹かれます。

逃げ馬と言えば90年代ならツインターボ、2000年代ならシルポート、そして今も現役のマルターズアポジー。追込み馬と言えば女傑ヒシアマゾンやナリタタイシン、シルクジャスティス、そしてブロードアピール。まぁ挙げたらキリはありませんが＾＾；

その中でも衝撃度で言えば断トツでブロードアピールでしょうか。もし仮に「競馬を知らない人にも見て欲しい名レースを5つ挙げよ」という質問をされたら2000年の根岸Ｓを自分は必ず挙げます。

その2000年の根岸ＳのＵＲＬがコチラ→　https://www.youtube.com/watch?v=QYGCMtCW8Lc

カメラの映像が先頭の馬を捉えているのに画面の左端からまるでワープするかのように飛んでくる一頭の馬。これダートです。しかも1200メートルです！！

ちなみにブロードアピールは今年のクラシックの有力馬の筆頭として注目されているワグネリアンの祖母に当たります。ワグネリアンのあの瞬発力はブロードアピールの血が色濃く受け継がれているんだと言う事が上のレース映像を観ればよく解ります。