大知とオオゾラ

決して弱くはないのに人気にならない馬が居る。重賞を勝ったのに評価の低い馬が居る。その馬の名前はコスモオオゾラ

彼の現在までの戦績は８戦３勝【3-1-0-4】お世辞にも優秀とは言えない。勝率にすると３割ちょっとくらい。

３割って競馬だと低い数字だが野球に例えれば首位打者になれる数字だ。（野球と競馬を比べるほうが間違いなのだがｗ）

彼は８戦全てで人気以上の着順を残している。裏を返せばそれだけ彼の実力が評価されていないとも考えられる。

昨年９月の新馬戦。コスモオオゾラはブービーの１３番人気。この新馬戦を１番人気で制したのは後に３連勝で２歳王者となるアルフレード

コスモオオゾラは勝ち馬と０秒４差、上り３４秒２と言う強烈な末脚で４着に食い込んだ。

次の未勝利戦は５番人気を覆して２着。そしてデビューから３戦目で初勝利を挙げる。未勝利戦を勝ったときも２番人気だった。

続く葉牡丹賞では不良馬場の中先日のエプソムＣ４着のセイクレットレーヴ以下を下し２連勝。６番人気での勝利だった。

初めての重賞挑戦となった共同通信杯では７番人気を覆して掲示板を確保。この共同通信杯から柴田大知騎手とコンビを組むことになる。

大知とオオゾラのコンビ。なんてぴったりなコンビだろう。そして重賞２度目の挑戦となった皐月賞ＴＲ弥生賞。このレースで大知とオオゾラのコンビが大仕事をやってのける。

９番人気の低評価を覆し後のダービー２着馬フェノーメノ、ＮＨＫマイル３着馬クラレントらを一蹴して優勝。

稍重の馬場が味方したとはいえ堂々の重賞勝利。皐月賞では有力候補になるはずだと思っていた。ところが・・・

皐月賞は６番人気。弥生賞で破ったアダムスピークは５番人気。弥生賞はフロックだと言いたいのだろうか？

結果は大健闘の４着。１番人気のグランデッツァを１馬身と４分の１引き離し勝ったゴールドシップとも０秒５の差。それ程負けてはいない。

ダービーではもう少し人気になってくれるだろう。しかし・・・

１番人気ワールドエース、２番人気ゴールドシップ、３番人気ディープブリランテ、４番人気グランデッツァ。コスモオオゾラは１０番人気・・・

何故こんなに人気がない？皐月賞ではディープブリランテに鼻差まで迫り、１番人気のグランデッツァには勝っているんですが？

正直ここまで評価されないととことん応援したくなる。ダービーではワールドエース、フェノーメノ、コスモオオゾラの三連単をＢＯＸで購入。

結果はこれまた１０番人気を覆し掲示板まであと１歩の６着。勝ち馬と０秒３差。皐月賞１、２着馬にクビ差まで迫った。

ダービーが終わった後、菊花賞では本命にしようと思った。「菊花賞を勝ってこれまで低い評価をしてきたことを後悔させてやれ！」そう思って思いを馳せていたのに・・・

ここ最近になってやたらと連発するコースレコード。ＪＲＡの要らぬお節介の高速馬場のおかげで彼は故障してしまった。

ＪＲＡは馬を壊したいのか？走破タイムと競走馬の命とどっちが大事なんだ？？正直憤りを感じてしまう。

現在コスモオオゾラは無事に手術が成功したとの情報を得た。
夏が終わった後、秋空のターフにコスモオオゾラはきっと帰ってくると信じている。

菊花賞に出れるなら絶対に本命にしたい。大知とオオゾラの冒険はまだ終わらない。

秋晴れの、雲一つないターフでコスモオオゾラのウイニングラン。見たい！だから待ってるぞ！！大知と一緒に戻って来るのを。