skyさんのひとこと日記

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2013/10/07 23:00

女王降臨～2002年秋華賞

秋のＧ1開催。今週は3歳牝馬のＧⅠ秋華賞が行われます。初代の勝ち馬ファビラスラフインを始め、メジロドーベルやファレノプシスなど歴代の勝ち馬は名牝がズラリ。

秋華賞を第一回から見てきた自分ですが、一番印象に残る秋華賞は2002年。勝ったのはファインモーションでした。

ファインモーションは牝馬一ラブーリーな馬さん。鬣を綺麗に編込んで優雅にパドックを歩く姿はまるで王国のお姫様のよう。とにかく美しい馬でした。

彼女がその背に乗ることを許した王子様は二人。一人は「競馬の女神に愛された男」松永幹夫、そしてもう一人は「天才騎手」武豊である。

このファインモーション。実はデビューする前から数奇な運目を辿っている馬である。

名馬ピルサドスキーを兄に持つファインモーションは伏木田牧場が繁殖牝馬として購入した馬。購入目的が「繁殖牝馬として」であったため当初はレースを使う予定は全く無かった。

だが伊藤雄二調教師の慧眼によって彼女は競走馬としてデビューすることとなる。まさに運命の出会いである。

2001年12月、阪神の2000ｍ戦でデビューしたファインモーションは牡馬を相手に持ったままで逃げ切り、最速の上りを出して圧勝。一躍牝馬クラシックの有力馬として注目を集めることとなる。

しかし、新馬戦を快勝の後骨折が判明。また「まだ体が出来上がっていない」と言う調教師の判断から長期放牧に出される事となった。

翌年の3歳に夏の函館500万下のレースで復帰。牡馬、古馬を相手に2着に5馬身で圧勝し、続く阿寒湖特別も古馬を相手にワンサイド勝ち。

秋華賞トライアルのローズＳに駒を進めたファインモーションは再び鞍上を武豊に迎え殆ど持ったままで3馬身差の圧勝。

そして迎えた秋華賞。単勝1.1倍と言う圧倒的1番人気に推されたファインモーションは好位から抜け出すと2着馬サクラヴィクトリアに3馬身1/2差をつけ、1.58.1のレースレコードタイでＧⅠ初制覇を挙げる。ちなみにこの3馬身1/2差は未だ破られていない秋華賞の最大着差である。

秋華賞を圧勝したファインモーションはその年のエリザベス女王杯に出走。古牝馬を相手に2馬身1/2差をつけて快勝した。

その強さは勝利騎手インタビューで武豊が「乗り手がこんなに乗ってて気持ちいいと思う馬はいない」と絶賛した程。

しかし、「ファインモーションは年を取る毎に頑固なオバサンに変身」という武豊騎手の後日談が（笑）

尚、エリザベス女王杯が古牝馬に開放された1996年以降3歳馬でエリザベス女王杯を勝ったのはファインモーションとダイワスカーレットだけである。

6連勝、無敗で古馬ＧⅠを制したファインモーションはファン投票で2位の支持を集めその年の有馬記念に出走することになった。

1番人気に推されたファインモーションだったが逃げる形になり、一週目のタップダンスシチーの捲くりでペースを乱され生涯初の敗戦を喫した。

以降、彼女は「折り合えば完勝」、「折り合えなければ大敗」と言う二面性を露呈する事となる。

それを象徴するように4歳以降は重賞2勝に留まりあまり良い成績を残すことが出来なかった。

2004年のマイルＣＳ9着を最後にファインモーションは現役を引退。「当初の予定」であった繁殖牝馬として第2の人生を送ることとなる。

彼女の最初のフィアンセ（交配相手）はキングカメハメハであった。だが伊藤調教師が交配させたかった相手は偉大なる名種牡馬サンデーサイレンスだったと言う。

しかしファインモーションの予想以上の活躍により繁殖入りが遅れ、同馬が現役中にサンデーサイレンスが死亡。夢の配合は幻となった。

キングカメハメハと交配をしたがファインモーションは受胎せず、検査の結果「医学的に受胎することが不可能」と診断され一頭の産駒も残す事無く繁殖を引退。現在は功労馬として余生を送っている。

それにしても数奇な運命だなと思う。結果的に繁殖牝馬としての当初の人生を送ることが出来なかったファインモーション。もし伊藤調教師との出会いが無かったら陽の目を浴びることは無かったわけだから。

伊藤調教師の相馬眼、流石だと思う。

写真は秋華賞のファインモーション。その姿は優雅で華麗で気品に満ち溢れていました。

現役時代、厩舎スタッフから「お嬢」と呼ばれていたファインモーション。つい先日の事、阪神競馬場で一般客にお披露目されました。

自分は写真でしか見ていませんがその美しさは現役時代と遜色なく、お嬢は今もお嬢でした。

元気で長生きして欲しいなと思います。子供が見れなかったことだけがたさただ残念でなりません。

ファビラスラフイン
メジロドーベル
ファレノプシス
ファインモーション
ピルサドスキー
トライ
サクラヴィクトリア
ダイワスカーレット
タップダンスシチー
フィアンセ
キングカメハメハ
サンデーサイレンス

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skyさん

ダイキアズニャンさん
天皇賞に出ていたらいい勝負をしていたと思います。でも東京はまったくと言っていいほど走りませんでしたね。

2013/10/12 21:43
skyさん

しげうまさん
「いいね！」を有難うございます。

たちつてとーるさん
馬券が当たった事もその時にしかない大切な思い出だと思います。

アイバイノチさん
ファインモーションは走る為に生まれてきたのだと本当に思います。母親にはなれませんでしたが、一生を競争生活に捧げた彼女はまさにサラブレット界のジャンヌダルクです。

もも吉さん
第一回の秋華賞も忘れません。ファビラスとエリモシック、そして小さな薔薇ロゼカラー、同世代にはダンパも居ました。
みんな輝いていたなぁ・・・エアグルーヴもファビラスももう居ない。ダンパが一人で可哀想。

プルタブさん
有馬記念で初めてレースで負けてしまった彼女はレース後大粒の悔し涙を流したそうです。
豊騎手がベタ穂目立ったその走りは本物だったと思います。

マロンヘアさん
「いいね！」を有難うございます。

ダイキアズニャンさん
天皇賞に出てたらいい勝負をしていたと思い

2013/10/12 21:42
ダイキアズニャンさん

イヤ~~~~~ファインモーションは本当に萌え萌えな牝馬でしたよね~~~
容姿では自分が今まで観てきた牝馬の中で彼女が文句無しのNo.1です！！

2003年は秋の天皇賞で見てみたかったんですけど・・・

また、ヴィクトリアマイルがもう少し早く出来ていたらな~~~とも思いますね。有ったら間違いなく勝ってたでしょうから・・・

2013/10/10 18:53
マロンヘアさんがいいね！と言っています。

2013/10/10 13:10
プルタブさん

*噂のファインモーション*の走りを見たのは、ローズS。馬の動きがないのにスーッと湖面を滑る白鳥の様に素早く*移動*しているかの様な印象的な走りでした。噂以上に凄い馬!!たちまちファンになりました。無敗の女王が圧倒的人気で迎えた有馬記念は、見ていて可哀想でした。不本意ながら?先頭に立ちタップに追われる形となりペースを乱されて自滅・・・?。それから自分の競馬が出来にくくなった様に見えました。
ライヴ観戦した札幌記念の後方より牡馬を一蹴の走りが、彼女の復活に思えたのですが・・・。マイル路線でも、彗星の如きデュランダルの出現で優勝は叶わず引退してしまいました。

彼女に騎乗した松永幹夫騎手は、「こんな素晴らしい馬に騎乗させて頂いてありがとうございました。」と調教師達にお礼を言ったそうです。

2013/10/08 17:03
もも吉さん

そうだったんですか。
私は、あのピルサドスキ－の下なんで、てっきる競争馬目的だと思ってました...いいこと知りました：ありがとう。
もちろん、世界1のお嬢様ですよねファインモーション。おばはんには、ならないって、武さん！！（聞いてる？）

私は、今でも1回目の秋華賞かな。
ファビラスが逃げて、ダンシングブレ－ヴの血を引くエリモシックが怒涛の追い込みで、ちっちゃくて華奢なロゼカラーがぶっ飛ばされても、くらいついて追い込んできて...　でも、いまでもショックなのは、後にこのレ－スでエアグル－ヴの敗因が骨折と分かったとき。

2頭の天才ファビラスとエアＧのガチが見られなかったのが、今でも残念。

2013/10/08 12:43
アイバイノチさん

私も今歴代の秋華賞馬を見ているところですが、百花繚乱、3着馬まで
含めて、現在名繁殖になっている馬がたくさん・・・

ファインモーションは走るためだけに生まれてきた女神なのかもしれま
せんね(^^)

2013/10/08 09:50
たちつてとーるさん

何か、skyさんの文章読んでいると、
ホント、競馬はドラマだなぁ・・・と思ってしまう・・・。

それに比べ、私の秋華賞の思い出なんて、
単複当てて喜んだ2000年のティコティコタック（コーシローJだぁ）と、
余りの大万馬券にあきれてしまったブゼンキャンドル＆クロックワーク（1999年）ぐらいです・・・。

あーあ、なんて夢もロマンもないんだ・・・私って。

2013/10/07 23:30
しうげまさんがいいね！と言っています。

2013/10/07 23:04