skyさんのひとこと日記

2118件のひとこと日記があります。

2013/11/19 22:45

16年ぶりのレコード更新～2005年ジャパンカップ

まだまだ続く秋のＧⅠ。今週はジャパンカップです。国際競争として毎年各国の一流馬を招待し、日本のレースでは最高金額となる1着賞金2億5千万円が用意されるレースです。

しかしここ数年はほぼ日本馬による頂上決戦となっていて少し寂しいです。ピルサドスキーやシングスピールが来ていた頃が懐かしいです。

ジャパンカップと言えばオグリキャップとホーリックス。2頭の芦毛馬がデットヒートを演じた89年のジャパンカップをベストレースとして挙げる方が多いことと思います。

今観ても鳥肌が立つくらいの凄いレースですが、もっと凄かったのはそのレースタイム。

激しいデットヒートを制したのはホーリックスでした。そしてこのレースのタイムは何と2分22秒2のコースレコード。このコースレコードは15年もの間破られる事のない物凄い記録となりました。

そして16年の時を経てこの記録は更新される事となります。それは8年前の2005年のジャパンカップでした。

優勝したのは同年のサンクール大賞を優勝してＪＣに参戦した米国馬のアルカセット。鞍上は世界の名手L・デットーリ。

デットーリ騎手はこの年のＪＣの前日に行われたジャパンカップダートでイーグルカフェを優勝に導いておりＪＣとＪＣダートのダブル制覇と言う快挙を達成しました。

ホーリックスのコースレコードをコンマ1秒破る2分22秒1での勝利でした。そしてこのアルカセットに最後まで喰らい付いた日本馬が居ました。ハーツクライです。

ハーツクライは父がサンデーサイレンス。母アイリッシュダンスは新潟大賞典、新潟記念（ともに1995年）など中央競馬で9勝を挙げた名牝で、ハーツクライはその母の名より連想してダンスパフォーマンスの『リバーダンス』中の一曲「ザ・ハーツクライ（The Heart's Cry）」から名付けられました。

彼は流石アイリッシュダンスの仔と思わせるイケメンでしたが馬体にはある特徴がありました。ハーツクライは前脚が大きく開いている俗に言う「ガニ股」でした。歩く姿も走る姿もお世辞にも格好の良い物ではありませんでした。

ハーツクライはキンカメ事キングカメハメハと同世代。クラシックではダービーの2着が最高でＧⅠは勝てませんでした。

翌年の4歳。天皇賞（春）5着、宝塚記念2着、天皇賞（秋）6着と惜敗の続いていたハーツクライは春からの成長を感じさせつつジャパンカップに出走しました。

ゼンノロブロイに次ぐ2番人気。この日の鞍上はクリストフ・ルメールでした。ハーツクライは馬群を掻き分けアルカセットとタイム差無しのハナ差の2着に食い込みました。89年のオグリキャップと同じように。

ハーツクライが歴史に名を残す名馬への変貌となったのがこのジャパンカップだと言う事は間違いありません。

この年の有馬記念でハーツクライはあの無敗の三冠馬ディープインパクトを破るという歴史的快挙を成し遂げることとなります。

そしてディープを破ったその力が本物であったことをハーツクライは翌年証明する事になります。

5歳になったハーツクライは海外へ遠征しドバイシーマクラシックで優勝し海外ＧⅠ制覇。同年7月には欧州最高峰の競走の1つ、キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークスへ出走。3着と言う成績を残しました。

前年のリベンジを狙って出走したジャパンカップでしたが喘鳴症を発症しており見せ場なく11着。このレースを最後に引退し種牡馬になりました。

現在は父としてディープインパクトと競っているハーツクライ。先日天皇賞（秋）をジャスタウェイが勝利し産駒初のＧⅠ馬が誕生。

圧倒的1番人気だったディープインパクト産駒のジェンティルドンナを破ったジャスタウェイの姿はあっと言わせた05年の有馬記念を再現したかのようでした。

ジャパンカップのコースレコードは当分抜かれる事はないと思います。今年はどんなレースになるのかとても楽しみです。

上の画像＝アルカセット叩き合った05年のジャパンカップ。

下の画像＝ディープインパクトを破った05年有馬記念。

何時見てもカッコイイ！！

ピルサドスキー
シングスピール
オグリキャップ
ホーリックス
サンクール
アルカセット
イーグルカフェ
ハーツクライ
サンデーサイレンス
リバーダンス
アイリッシュダンス
キングカメハメハ
ゼンノロブロイ
ディープインパクト
ジャスタウェイ
ディープインパクト産駒
ジェンティルドンナ
カッコイイ

いいね！　ファイト！

skyさん

ハルソルさん
ハーツクライは晩成型のステイヤーと言った感じでしょうか。ＪＣの追込みで能力が覚醒し、有馬記念の先行策で脚質が固定された感じですね。
偉そうに書いている日記で本当にすみません・・・

2013/11/25 13:28
ハルソルさん

こんにちは！
ハーツクライのことしらないことだらけでした。
足のことも知りませんでした。
お馬さんにはいつも思いますが1頭１頭の物語があるのですね。
skyさんの日記はとても勉強になります。というか感心します。

2013/11/23 15:01
skyさん

アイバイノチさん
2002年は流石デットーリ！と言う年でした。
ハーツクライ産駒。これからの活躍に期待ですね！

パラ様
今年の凱旋門賞馬トレヴでも着てくれたら盛り上がるんでしょうけど・・・
今年も日本馬独占の予感がします。

ジーナ。ちゃん
ハーツクライと言えば大舞台での大物喰い。と言うのがイメージにあるね。
ジャスタウェイの秋天はまさにそんな感じだね。飛躍のサインかも。
「いいね！」を有難う

マロンヘアさん
ウインバリアシオン、有馬に間に合いますかね。彼もオルフェを破った馬。期待したいです。
今年のＪＣは当たる気がしません＾＾；毎年そうですが（笑）
「いいね！」を有難うございます。

ユイエルさん
外国馬の参戦が少ないのはやはり日本独自の高速馬場が原因でしょうか。
「わざわざ馬を壊しに日本まで行かない」とまで揶揄されているとか。悲しいですね。

コスモスさん
今年も名勝負になること請

2013/11/22 22:15
ルージュの夢さん

おはようございます
ハーツクライの名前の由縁、肢が開いていたこと、など知らなかったです。

産駒は綺麗なスッキリとしたイメージですね。ジャスタウェイも存在をしっかりアピール出来て良かった^ ^

2013/11/21 07:36
コスモスさん

こんばんは(^o^)/

いよいよ私が待ちに待ったＪＣですo(^-^)o
正直ゴルシの事で頭も胸も一杯で週末まで体調維持が危ぶまれます(>_<)

今年はどんなドラマが待っているのでしょう｡｡
期待しております♪

2013/11/20 22:46
ユイエルさん

今年は外国馬が少なくメンバーも小粒感なのが残念ですね…賞金がいくら高くても馬場がずいぶんと違うのもあるのでしょうね…
やっぱり強い外国馬がもっときてほしいですね

2013/11/20 21:34
マロンヘアさんがいいね！と言っています。

2013/11/20 20:59
マロンヘアさん

こんばんは(*^_^*)

ハーツ産駒では、ウインバリアシオンのGI制覇も期待しています！！(*^^*)
有馬で、久々のオルフェとの対決を今から妄想しています(笑)

今週末は、ジャパンカップですね！
メンバーが手薄だの色々言われちゃってますが、今年もアツいレースが見たいですo(^-^)o

2013/11/20 20:58
ジーナ。さん

あの頃のデットーリは神がかっていたなぁ！
ハーツクライのガニ股ぷりは彼の個性でもありましたね。レースもジャパンカップまではなかなかもどかしい地味な雰囲気も感じましたが、彼は彼にしかできないことをなしてきた、そんな男臭さを感じます。
今年やっとジャスタウェイでG1種牡馬になれたのも彼らしい。何かのサインかな？！

2013/11/19 23:47
ジーナ。さんがいいね！と言っています。

2013/11/19 23:43

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