skyさんのひとこと日記

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2013/12/09 19:25

三冠への「序章」～1993年朝日杯3歳Ｓ

今週は朝日杯ＦＳ（フューチュリティーステークス）が行われます。

舌を噛んでしまいそうなこのレース名にもようやく馴染んできたような気がする昨今です。

昨日行われた阪神ＪＦ同様馬齢表記の変更によりレース名が変更されたＧⅠで当初は朝日杯3歳Sと言うレース名でした。

2歳馬の頂点を決めるこのレースですが、桜花賞と同じコースで行われる阪神ＪＦと違い中山の1600mで行われる朝日杯FSは「クラシックに直結しないレース」と揶揄されクラシックを狙う馬は大概がこのレースを使うことはしません。

しかしながらいつから朝日杯はクラシックに直結しないGⅠと言われるようになってしまったのでしょうか。昔は朝日杯を使ってクラシックに向かうのが王道とも言うべきローテでした。

「関東の刺客」と言われたライスシャワーに敗れた準2冠馬ミホノブルボンもこの朝日杯を制しています。

そんな歴代の勝ち馬の中でも自分の中で一番凄かったと思う馬が93年にこのレースを制したナリタブライアンです。

史上5頭目の三冠馬でありトレードマークのシャドーロールから「シャドーロールの三冠馬」とも呼ばれた名馬です。

気性面での難しさと将来臆病な性格が災いしデビューからブライアンはなかなか勝てませんでしたがデイリー杯3歳Sと京都3歳Sで優秀な走破タイムを出し、朝日杯3歳Sでは1番人気に推されました。

ナリタブライアンのトレードマークである白いシャドーロールは自分の影を見て怯えてしまいレースに集中できなかったブライアンの気性を改善する為に装着されたのだそうです。

1番人気に推されたナリタブライアンは涼しげな顔で2着に3.1/2差を付けて優勝。3歳馬の頂点に輝きました。しかしこの時の勝利は三冠達成への序章に過ぎませんでした。

翌年の94年。この年のクラシックはナリタブライアンだけのものとなりました。

皐月賞を3.1/2馬身、ダービーで5馬身、そして菊花賞では7馬身差と走るたびに後続を突き放し同世代のライバル達を完膚なきまでに叩き潰しナリタブライアンは史上5頭目の三冠馬となりました。

自分が本格的にクラシックを見る様になったのがこの年からだったのでナリタブライアンの走る姿は物凄く衝撃でした。

その強さと勢いは止まることを知らずその年の有馬記念に出走したナリタブライアンは古馬を子供扱い。2着に3馬身もの差を付けてぶっちぎって勝ってしまいました。

この時の有馬記念の2着馬は同年代の牝馬ヒシアマゾンでした。ナリタブライアンの強さよりもあのヒシアマゾンが3馬身も千切られるという現実に衝撃を受けました。そのヒシアマゾンは3着馬に2.1/2さをつけていたのだからいかにブライアンが強かったのかがわかりますね。

現役時代のナリタブライアンはただただ強かった。と言うよりも強すぎた。それくらい凄い馬でした。

自分の周りには「ナリタブライアンが強すぎてつまらないからブライアンが引退するまで競馬はしない」と言う者が現れるほど。

トレードマークの白いシャドーロールを揺らし重心の低い沈む様な重厚なストライドでナリタブライアンは走るたびに多くのファンを魅了しました。

そしてナリタブライアンは三冠馬としてはちょっと変わった来歴を持っている馬です。1200m戦でデビューして引退のレースも1200mの高松宮記念でした。こんな三冠馬は多分ナリタブライアンだけでしょう。

96年に引退したナリタブライアンはその遺伝子を後世に伝える為に種牡馬となりました。

しかし僅か2年後の1998年に胃破裂で急死。8歳と言う若さ（旧年齢）でした。

あまりにも早すぎるその死は競馬界に大きな悲しみを与えました。本当に早すぎました。今でも残念でなりません。

殆どのレースをブッチギリで勝利したナリタブライアンですが、唯一ゴールまで大接戦を演じたレースがあります。マヤノトップガンと壮絶な叩き合いをした96年の阪神大賞典です。

今も尚日本競馬史上最高の名レースのひとつとしてあげられているレースです。URLを貼るので是非ご覧になって頂きたいと思います。

http://競馬キング.seesaa.net/article/313322272.html

「歴代で一番強いと思う三冠馬は？」と言う質問をすると今でもナリタブライアンだと答える人が多いかと思います。

ナリタブライアン以来朝日杯の勝ち馬からクラシック馬が出る事はありませんでした。20年後の今年まで。それを考えるとやっぱりナリタブライアンは強かったんだなと思います。

上の画像＝菊花賞
下の画像＝阪神大賞典

ライスシャワー
ミホノブルボン
ナリタブライアン
トレードマーク
シャドー
イバル
ヒシアマゾン
トライ
チギリ
マヤノトップガン

いいね！　ファイト！

skyさん

ユイエルさん
ＧⅠなのにクラシックを目指す馬たちからは見向きもされないレースになってしまいました。悲しいことです。
丁度この頃からでしょうか？関西馬の強さから西高東低と言う言葉が使われるようになったのは。

ようこさん
「いいね！」を有難うございます。

アイバイノチさん
脚部不安がなければブライアンはあと２つか３つはＧⅠを勝っていたと思います。

コスモスさん
自分もヒシアマゾンが大好きでした。そのヒシアマゾンを有馬記念で置き去りにしたのがナリタブライアンでした。
強かったですね。それしか言葉が出てきません。
「いいね！」を有難うございます。風邪は前々良くなりません＞＜

2013/12/13 22:28
skyさん

宴会部長さん
初めまして。よにかくブライアンは強かったです。フジキセキは故障がなければ今頃三冠馬だったと思います。

ぼう0508さん
今見ても手が震えるあの阪神大賞典。良いレースですよね。自分も三冠馬と言えばナリタブライアンです。とにかく強すぎました。

もも吉さん
朝日杯から三冠馬はもう出ないでしょう。だからこそ王道を歩んだブライアンの強さは凄いんですよね。
高松宮のときは大川さんが物凄く起こってたのを覚えています。

競馬は邪道さん
初めまして。現地で観戦されていたのですね。南井騎手がゴーサインを出してからのブライアンの脚は物凄かったです。

2013/12/13 22:21
コスモスさん

強い馬としてナリタブライアンを知り競馬に興味を持ったかもしれません♪
あの頃はヒシアマゾンが好きになり
密かに応援しておりました(*^^*)

skyさんお身体如何でしょうか？
心配しております(-.-;)

2013/12/13 12:14
コスモスさんがいいね！と言っています。

2013/12/13 12:08
アイバイノチさん

ナリタブライアンを初めて「強いなぁ～」と思ったのはこの朝日杯。
その後の活躍は誰もが知る通りですが、古馬になってからの彼は、脚部
難を抱えていて気の毒でした。
パンとしていたら、もっとたくさんGⅠ勝っただろうなぁ・・と思ってい
ます。

2013/12/10 22:55
ようこさんがいいね！と言っています。

2013/12/10 02:59
ユイエルさん

ナリタブライアン以降はなかなかクラシックに直結しないレースになってしまいましたね
直結しなくなったのは距離などもあるとは思うのですが栗東に坂路ができて関西馬攻勢が始まったからではないかな?とも私は思います
ナリタブライアンやエルコンドルパサーのようにもう少し長生きしてくれたら今の種牡馬世界もかわっていたのでは?とほんと考えてしまいます

2013/12/09 21:12
競馬は邪道さん

菊花賞で途中で南井克己がゴーグルをはずした時に「よし、いくぞ！」って聞こえたように見えました、最高に興奮した瞬間でした

2013/12/09 20:27
もも吉さん

ホントだね、ブライアンは、タフだよね。
朝日杯+3冠は、今後も出てこないだろうね。

そう、デビュ－も1200Ｍで、近年では考えられないくらい、どんな距離でも馬場でもこなしていたよね。

高松使ったときは、ちょと一競馬ファンとして、納得いきませんでしたが、ブライアンは、4着でよくがんばったよね。

2013/12/09 20:17
ぼう0508さん

私の中でも３冠馬と言えばナリタブライアンです。
あの阪神大賞典は競馬歴の中でも最高のレースだと思っています。

久しぶりに観てみようかなぁ(^^)

2013/12/09 20:14

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