競輪
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2014/04/15 21:38
「してやったり！」行った行ったの逃走劇〜1997年皐月賞
衝撃の桜花賞から一週間。今週は牡馬のクラシック最初のレース皐月賞が行われます。
Ｇ�気砲蓮峙�録よりも記憶に残るレース」が一つはあるものです。自分の中でその中の一つと言ってよいレースが1997年の皐月賞です。
この年の皐月賞は1着馬が11番人気、2着馬が10番人気、3着馬が12番人気と言う大波乱の結果となりました。
その大波乱を演じたのがサニーブライアンでした。この年の皐月賞の断然の1番人気は後の天皇賞馬メジロブライトで2番人気は弥生賞を勝ったランニングゲイルでした。
ジュニアＣを勝ったものの弥生賞3着、若葉Ｓ4着と振るわず何とか皐月賞出走にこぎつけたサニーブライアンは当然の事ながらノーマーク。お客さん扱いでした。
枠順が決まった時主戦の大西直宏騎手は、サニーブライアンはスタートダッシュがあまり良くない馬のため、外から包まれない大外枠を事前に望んでおり、まさに思惑通りとなりました。
皐月賞本番。テイエムキングオーを先に行かせ2番手を追走していたサニーブライアンは3コーナー手前で先頭に立ちそのまま後続を押さえ込んでゴール。11番人気の低評価を覆し見事皐月賞を制しました。
しかしこの勝利を多くのファンは素直に喜びませんでした。メジロブライトやランニングゲイルら同レースの上位人気馬が揃って差し・追い込み脚質だった事もあり、サニーブライアンの勝利は「後方待機していた馬が牽制しあい、また不利を受けたことによるフロック」と揶揄されたのです。
皐月賞を制したサニーブライアンは三冠馬になる資格を持つ馬として堂々とダービーに向かいました。しかし皐月賞の勝利をフロック視するファンの評価は低く皐月賞馬でありながらダービーでの最終人気は6番人気でした。
ダービーで大西騎手は今度は迷う事無く逃げを打ちました。そして追い込んできたシルクジャスティス、メジロブライトの追撃を押さえダービーを逃げ切り二冠馬となりました。
ダービーの後の勝利騎手インタビューで大西騎手ははっきりとこう答えました。「評価はどうでもよかった。1番人気はいらないから1着だけ欲しい、と思っていました」と。それは皐月賞馬でありながら評価されなかった愛馬を思う悔しい気持ちだったのだと思います。
サニーブライアンの皐月賞勝がフロックでない事を実況の三宅アナも実況で証言していました。「これはもうフロックでもなんでもない！二冠達成！」と。Ｇ�気縫侫蹈奪�なんてあるのだろうか？そう思わせるレースでした。
サニーブライアンはこの後菊花賞に向かう予定でしたがダービーのレース中に骨折していたことが判明。そのまま引退となりました。
フロックで皐月賞は勝てません。当然ダービーも。サニーブライアンは間違いなく強い二冠馬だと自分は思います。
- サニーブライアン
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- ノーマーク
- テイエムキングオー
- シルクジャスティス
