競輪
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2015/02/14 12:34
三冠へ死角無し！！〜1994年共同通信杯
明日の日曜日は京都競馬場で京都記念が行われますが東は東京競馬場でも重賞が行われます。共同通信杯です。
先週行われたきさらぎ賞同様クラシックを占う重要なレースです。共同通信杯には副称がつけられています。サブタイトルの名称は「トキノミノル記念」です。
トキノミノルは1951年に10戦10勝で皐月賞、ダービーの二冠を制しダービーを勝ったわずか17日後に破傷風でこの世を去った馬で「幻の馬」とも呼ばれています。
全10戦ほぼ全てがワンサイド勝ち。10勝中の７勝が大差勝ちを含むレコード勝ちと言うのですからただただ凄いとしか言葉が出ません。トキノミノルは1984年に顕彰馬に選出され、東京競馬場に銅像が建てられました。
共同通信杯は過去に2頭の三冠馬を輩出しているレースです。1頭は「天馬」トウショウボーイの仔ミスターシービー。そしてもう1頭は1994年の勝ち馬ナリタブライアンです。
ナリタブライアン。もはや説明不要のシャドーロールの三冠馬です。ただ自分にとってナリタブライアンと言う馬は特殊な馬でした。その強さは認めていましたがディープインパクトのように「やっぱり強ぇ〜」と言ったような感情が湧いてこないのです。
ナリタブライアンは強すぎました。「勝って当たり前」それ故に強すぎて興ざめしてしまった部分がありました。当時の競馬仲間にも「ブライアンが現役の間は競馬辞めるわ。だって強すぎて面白くない」と言う者もおりました。
「結果など観なくてもわかる」とナリタブライアンの出走レースはＧ�軌奮梓僂覆い海箸�自分は殆どでした。それだけにナリタブライアンがスターマンに敗れた時はその目を疑ったものです。
ナリタブライアンは違う意味で不運な馬だったと自分は思います。それは好敵手（ライバル）に恵まれなかったからです。
同世代の牡馬達ではナリタブライアンの相手にもならずクラシック三冠はナリタブライアンの独壇場となりました。同世代が相手にならないのなら格上の古馬達と。三冠を制し返す刀で挑んだ有馬記念もナリタブライアンの圧勝でした。
古馬達が弱かった訳ではありません。この年の有馬記念にはライスシャワーとネーハイシーザーが出ていました。（もしこのレースに「あの馬」が出ていたら結果は違っていたかもしれませんが。）それでもナリタブライアンのワンサイド勝ち。ナリタブライアンの強さは高校生だけの100メートル走に一人ウサインボルトが交じって走っているようなものでした。
これは私個人の勝手な見解ですがナリタブライアンはライバルを求めて走り続けていたのではないだろうか？と思っています。
ナリタブライアンのライバルになるかもしれない馬。それは以外にも身近な所に居ました。1歳年上の兄ビワハヤヒデです。
1994年の有馬記念、ファンの一番の楽しみはビワハヤヒデとナリタブライアンの「夢の兄弟対決」この話題が尽きる事はありませんでした。
しかし有馬記念を前にビワハヤヒデが前哨戦の天皇賞（秋）でレース中に骨折。結果引退を余儀なくされ夢の兄弟対決は幻となり結果的にはナリタブライアンの「不戦勝」となりました。
ファンにとって物凄く残念な事でしたが一番残念であったのは当のナリタブライアンであったと思います。
ナリタブライアンはラストランで高松宮記念に出走しました。この出走は世間を騒がせ多くの物議を醸しました。
三冠馬がスプリントのＧ�気暴仭�する。普通にありえないことです。多くのファンは陣営の迷走だと思った事と思います。
でも、もしかしたらナリタブライアンは強い相手と戦いたくてあえて相手の得意な土俵に上がったのかもしれない。自分はそう思う事にしました。
高松宮記念の結果は4着。掲示板を確保する事で三冠馬の威厳は確保出来たのかなと思いました。三冠馬として恥ずかしく無いレースであったし何よりもナリタブライアンだからこそ４着に入れたのだと自分は思いました。
色々な意味でナリタブライアンは記録にも記憶にも残る競走馬です。何故なら１２００ｍ戦でデビューし１２００ｍ戦で引退した三冠馬はナリタブライアンただ一頭だけなのですから。
写真は共同通信杯のナリタブライアン。他馬を寄せ付けず持ったままの圧勝。自分の感想は「やっぱりね」でした。
- サブタイトル
- トウショウボーイ
- ミスターシービー
- ナリタブライアン
- シャドー
- ディープインパクト
- スターマン
- イバル
- ライスシャワー
- ネーハイシーザー
- サイン
- ビワハヤヒデ
- プリン
