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2015/04/30 08:27
春の天皇賞 必見のレースだとおもう
今や春の天皇賞、世界では断然ナンバーワンのロングディスタンス重賞である。国際レート(国際競馬統括機関連盟)で認められている通りである。
かつて世界の長距離重賞のトップに君臨していたイギリスのゴールドカップも、オーストラリアのメルボルンカップも、今や春の天皇賞の後塵を拝することになってしまった。なんという時代だろうか。いまやロングディスタンスなら日本の馬が世界一速く走破する時代になっている。速くというのがポイントで、欧米の重い馬場での本当の耐久レースなら潰れるはずの日本馬が、このレースでは完勝できるのだ。それも日本の独自性になりつつある。
春の天皇賞が欧米には考えられないレベルの長距離スピードレースになっていて、外国からの参加がまるで無くなっていることは驚くべきこと。馬場が信じられない程の不良馬場とかトラブルで有力馬が複数止まってしまう以外で、このレースを外国の馬が勝つことが想像出来ないのだから凄い。まさに日本馬のための日本のレースが春の天皇賞である。
残念なのは秋の天皇賞が中距離戦になってしまい、しかもジャパンカップの前哨戦に格下げされたこと。東京の3200mこそが本当のステイヤーでないと乗り切れない過酷な条件であっただけに往時を知る者としては無念の感慨がよぎる。あっても良いレースだと今でも確信する。こっちならば外国の馬が勝つ可能性があるから、国際交流戦としてはこちらの方が良かったと思う。
さて今年のレースで注目していた昨年度の菊花賞馬トーホウジャッカルが回避してしまった。やはり、あのレースがいかに過酷なレースだったかを思い知っただけに、穴人気になりそうなサウンズオブアースは評価を下げるべきだと思う。代わりに浮上するのは同じ4歳のアドマイヤデウスとなる。どう見ても強いレースを2回も続けてきて、しかも余力残しで6割の状態だったと陣営が吹聴するのは凄い。そのまま信じるならと条件は付くが。
前走の日経賞中山2500mを2:30.2というのは驚きの一語に尽きる。私の愛して止まないグリーングラスのタイムが33秒台だから驚異的なスピード持続力としか言いようが無い。これを評価しないわけにはいかない。
一体どこまでこの馬が強いのか。G1戦線の強豪達と争うこのレースが試金石となるだろう。まさに必見のレース。