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2015/05/10 08:28
ゴールドシップの種牡馬価値はそんなに低いのか
ブログで日本一読まれている競馬ブログに名前が挙がるほどの有名なところでゴールドシップの種牡馬価値についてダビスタも引き合いに出して、驚くほど低いと書かれていた。
根拠は1.SS系が溢れかえっている。2.同じような血統配合の三冠馬オルフェーブルが種牡馬入りしてしまっている。3.数え切れないほどの騎乗者を病院送りにした気性の悪さ。4.切れ味に欠ける2000m以上でないと走れないステイヤーに需要は無い。となっている。
悲しいが、今の生産界ではその通りだと思う。この4点が揃えば二の足を踏む生産者は多いだろう。反論の余地が無い。
だが、血統論者としてはゴールドシップの種牡馬価値は絶大である。
なぜなら、過去のSS系の種牡馬の中で予想通りまたはそれ以上の成功を収めたを種牡馬を見直せば、春の天皇賞を勝ったSS系種牡馬の異常なまでの好成績に気付くからだ。
春の天皇賞馬でSS系となると
1.ディープインパクト
2.マンハッタンカフェ
3.スペシャルウィーク
4.スズカマンボ
と4頭が過去に産駒を送り出し、4頭ともにSS系の中では文句なく大成功を収めている。スズカマンボの成功を見れば驚くべき成功率である。特にスペシャルウィークは種牡馬としてよりも母父としての成功が際立っているようにこの4頭はすべて母系に入っても最良の結果を出すタイプに分類されるSS系である。母系が名門血脈であることも共通している。
他にも、気性の悪さ、不可解な敗戦をする癖、2歳から古馬まで何度も復活するタフさなど明快な共通点がある。
このことからもゴールドシップが種牡馬として成功するのはほとんど確実だと断言できる。それだけに関係者の方々が必至に種牡馬入り出来るように春の天皇賞に拘ったのは正しい。
個人的にはオルフェーブルよりも、SS系種牡馬の成功基準である母系の優秀さで明確に勝るゴールドシップの方に分があると感じている。第二のスズカマンボになってくれると嬉しいのだが。それと来年産駒がデビューするヒルノダムールも忘れずに応援したい。この馬にも期待している。
追記 スズカマンボについて勝ち馬率が低いと指摘を受けたが、それは中央に限った事で、地方競馬での勝ち馬率では4頭の中でダントツのトップであることを付記しておく。また地方平坦ダートの1800m以上の重賞実績では現在のところ日本国内でも屈指の好成績である。