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2016/04/28 08:24
今週は春の天皇賞 一年に一度しか使わない淀の3200m
世界の常識から外れまくっている日本が誇る重賞レース。それは世界一のレースレベルのロングディスタンス競争である。ほかの国のロングディスタンスの重賞見ればレースの質の違いは明らか。スタートしてから一貫して12秒台を刻み続けて最後の3ハロンが33秒台の3200mレースなど世界のどこを探してもない。スタミナと最後のスピード能力、そして長時間レースで不利を受けないように自在にふるまえる高いレースセンスが要求される、まさしく古馬レースの最高峰である。
毎度言い続けているが、気性の激しさを伝える血統を受け継いだ競争馬にとってこの距離を耐えられるレースセンス、頭の良さこそが種牡馬として成功できる最大の要素である。このレースの勝ち馬こそ次代に血を伝えるのにふさわしい馬たちである。サンデー系の春の天皇賞勝ち馬の異常なまでに高い種牡馬成績がこれを裏付ける。
さて今年の特徴は例年のようにマスコミにステイヤーだと烙印を押されてしまった馬。すなわち中距離ではスピード能力が足りないとされている馬たちが人気を集めるレースではないことが重要と考える。
おそらく人気を集めるであろう5歳の菊花賞上位組ゴールドアクター、サウンズオブアースの出走した有馬記念は圧巻のレースで、秋の天皇賞から続く中距離路線組をねじ伏せる強いレースだった。そして4歳菊花賞馬キタサンブラックもこれに対抗して強いレースをしたのだが、この馬が前走の産経大阪杯で中距離路線組に対して相当強いレースをしたことが、今年のメンバーのレベルの高さを物語っている。
出れば人気を集めたであろう中距離路線組各馬が海外の有名交流レースを使っているためにメンバーレベルが低いと断じているマスコミはいい加減である。その連中と互角以上に戦っているメンバーが出てきているのを故意に無視して海外出張の夢を見るのは寝ている間だけにしていただきたい。
今年はこのように他路線との接触が多い純粋ステイヤー路線から外れた組(私はこの馬たちを最強路線組と呼びたいくらいだが)が純粋ステイヤー路線組を圧倒するのではないかと考えている。
中心は当然ゴールドアクター、サウンズオブアース、キタサンブラックの3頭でこれにステイヤー路線組の上位フェイムゲーム、シュヴァルグランが絡んでくるかどうかだと思う。この上位5頭は相当に強いと思う。
第二グループになるサトノノブレスやアドマイヤデウス、アルバートらは相当上積みが無いと勝負になるまい。
大穴候補はレーヴミストラル、タンタアレグリアの4歳上昇組だろう。食い込みがあるならこの2頭と思う。
さあてレースが楽しみだ。