ウオッカとダイワスカーレットの子供が両方とも出てきた土日

ウオッカの産駒で唯一勝ち星を上げているタニノアーバンシーが人気でこけた土曜日。ダイワスカーレットの子ダイワエトワールが勝ち星上げた日曜日。

繁殖生活入りしてからは英国と日本に分かれて日本の繁殖手法の両極を表している二頭だが、今のところは日本に残ったダイワスカーレットの圧勝状態だ。

でもこの後はわからない。

何せウオッカは付けている種牡馬たちがとんでもない。この系統は大体一代で一頭大物が出ればよい程度の牝系だから、馬主さんも分かったうえでアウトブリードの大物をどんどん付けて一発ホームランを狙っているのがミエミエでそれだけに目が離せない。

特に去年のインヴィンシブルスピリットは今までの絶対的競争能力に優れたシーザスターズやフランケルと違って、とんでもなく古い非主流血統をクロスさせたのに驚くほど活性度が高く、そんな非主流血統だけを武器に種牡馬としてのし上がってきた馬でクロスさせたのが日本になじみ深いロックフェラというのが凄くいい。
しかも母系は日本に導入されたバウンティアスやアーティアスなど古い血統ファンなら涙ものの渋い脇役系の血筋が流れていて凄く日本の競馬に親和性が高い。それなのにウオッカとかけるとほぼアウトクロス（ネヴァーベンドの５×５）になるといういかにも仕掛けた配合。
ぜひとも日本で見てみたい馬。これは大物になりそうだ。
いいなあこの馬主さん。本当に競馬を楽しんでいるといった感じで羨ましい。