ウンプテンプの血統について

弥生賞予想で◎を打ったウンプテンプの血統を分析しておく。
中島理論は血統理論では世評にいろいろ攻撃を受けているが、私は馬券とPOGの上で母方からの体力の遺伝が数値でわかるという点はかなりの高確率で当たっていると実感があるのでかなり信じているほうである。が、さすがにアメリカンダミーはいざ知らず、Sadler's WellsがVal de l'Orneの子孫であるからSadler's Wells系の闘争心が落ちないとの意見には違和感があった。だがウンプテンプの血統をみると本当かもしれないと感じさせられるものがある。
母系３代母のバレークイーンの血統だが、もし中島理論の言うようにSadler's WellsがVal de l'Orneの子ならば、この馬はVal de l'Orneの父Val de Loirの３×３という近親交配となる。
また、この馬の父Sadler's Wellsの母系祖先で名繁殖馬Rough Shod自身がOrbyの４×４とJohn o'Gaunt、Goody Two-Shoesの４×３の超近親交配馬であり、Sadler's Wells自身がハイペリオンラインに２代続けてアウトブリードで近親交配の影響を眠らせた馬。
そこにさらにハイペリオンの父Gainsboroughと大種牡馬Phalarisの４×５の近親交配馬Sunlandに２代続けてアウトブリードで近親交配の影響を眠らせた英オークス馬Sun Princessを交配する。
この２頭の超近親交配母系馬を２代アウトブリードで眠らせた馬同士を同じ父Val de Loirの掛け合わせでさらに強度の３×３近親交配をかけるという徹底した危なさ。
これがバレークイーンが子孫から驚くべき数の重賞馬や種牡馬を出せた秘密と仮定できる。
さらにこの血をサンデーとウオーエンブレムで２代続けてアウトブリードで薄めてから、Sadler's Wellsの３×４で近親交配したウンプテンプはさらにVal de l'OrneとSadler's Wellsの３×４　近親交配で再度血をまとめた血統馬となる。
３×４と４×５のダブルで18.75％以上の近親交配を軸にして、間に２代のアウトブリードを挟んでさらに３×４の近親交配を繰り返す手法を父母合わせて４回繰り返す徹底さがすごい。

この仮説が正しいかどうかを確認する意味でもウンプテンプの弥生賞は見逃せない。
もし、この馬が重賞に勝つまで行ったなら、私はSadler's WellsをVal de l'Orneの子孫と認めざるを得なくなる。あくまで個人的にと言う意味だが。