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2014/06/04 21:36
負ける予感はあったがやはりか 近年稀に見る凄いレースだった東京ダービー
ハッピースプリント完勝。
スタートから前をまとめて掃除しに行っての楽勝。ほとんど危ない所を作らせないレース。
タイムも2007年以来の2分5秒台の素晴らしいもの。全く文句の付けようが無い。
この時点で21世紀の名馬フリオーソ、アジュディミツオー、シーチャリオットに並ぶ最上位格の東京ダービー馬と評価せねばなるまい。
私の期待したサーモピレーは、ハッピースプリントが本気になって突ついたことで潰されてしまった。
前回の素晴らしい弾け方が最後には見せられなかった。だが自力で勝負に行っての3着は立派。買った馬券に悔いはない。今回満足いくレースをしてくれた予想上位はこの馬だけ。
負ける予感の前兆だったナイトバロン、ハッピースプリントが前に行くのを無視できず、付いて行こうとして惨敗。
大捲くりが自分のレースパターンなのに、こんな舞台で普段と違う付け焼き刃のレースをしようとしても、策が嵌まるほど頂点のレースは甘く無い。
当然の負けで、この馬に賭けた時点で私の負けが確定していたということだ。
同じく今回は後方に控えて勝ちに行かず、着狙いに絞ったような消極的なレース運びのドバイエキスプレスも枕を並べて討ち死にした。余りに当然。弁明の余地無し。
ワタリキングオーの位置づけも消極的なことではドバイエキスプレスと同様。的場騎手も意識し過ぎたか。思い切りが足りなかった。
2着のスマイルピースはタイムも対戦してきたメンバーからも、私には買う要素がかけらが見つからなかった馬だが、本気でハッピースプリントをマークに行った正攻法の競馬が大正解。
鞍上楢崎騎手の負けても実力差でしょうがないから諦めると腹をくくった騎乗が、最高に嵌まった。ドバイやワタリみたいにやる前から負けを認めていない所が最後に生きた。前走のタイムを考えれば、今回ここまで縮めてくるとは夢にも思えなかった馬だが、一世一代の好走。良いもの見せてもらった。
後方から自分の競馬に徹して好走したドラゴンエアルとツルマルブルースも好走の理由は鞍上の腹をくくった騎乗につきる。とくにドラゴンエアルの今野騎手の位置取りは本当に度胸が必要だったはず。キチンとやり切る手腕に大拍手。お見事の一語です。
それにしても勝ったハッピースプリントの強さには驚嘆の一語。
フリオーソですらハイペースに翻弄されて2着に惜敗した東京ダービーで自力で勝ちに行くのは凄い。
吉原騎手もインタビューで答えていたが、自分の馬にあえて新しい負荷をかけて強さを証明するとは、さぞ震える思いであったと推察する。
誠に素晴らしいレースに相応しい素晴らしい勝ち馬に称賛する言葉を知らない。真によいものを見せてもらって大満足です。